サイト内
ウェブ

「天然ガス」 Q&A解説

読み:
てんねんがす
英名:
Natural Gas
  • Q: 天然ガス自動車とは?
    天然ガスをエネルギーにする自動車とはどんなものなのだろう。

    A: 天然ガスは、地下から噴出するガスのうちメタンガスなどの可燃性天然ガスをいう。石油や石炭に比べて燃焼時のCO2排出量が少ないため、環境負荷の少ないエネルギーとして注目され、天然ガス自動車などに利用されている。天然ガス自動車には、LNG(液化天然ガス)を使うものとCNG(圧縮天然ガス)を使うものの2種類がある。最近は高圧ガス容器に高気圧で貯蔵して使うCNGが普及の中心になってきている。CNG自動車はガソリン車に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を2割以上削減でき、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)なども大幅に削減できる。従来は天然ガスを供給するスタンド設備が少なかったが、今では全国に300カ所以上あり、今後も増設される見込みだ。1回の燃料充填で走れる距離が短いことや、車両価格が高いといった課題はあるが、都市内での路線バスや貨物集配車などを中心に広まっていくことが期待されている。天然ガス自動車は、2009年に政府が打ち出したエコカー減税や買い換え補助の対象になっている。

  • Q: 天然ガスの豊富な国は?
    天然ガスが最も埋蔵されているのはどこの国だろう。

    A: エネルギー白書2008によると、世界で確認されている天然ガスの埋蔵量は約181兆立方メートルで、旧ソ連と中東などの地域におおよそ3分の1ずつ存在している(2006年末現在)。また、BP統計2008によれば、2007年末現在、天然ガスの確認埋蔵量が最も多いのはロシアで世界全体の25.2%を占める。これにイランの15.7%、カタールの14.4%が続き、アメリカは3.4%だ。急速に経済発展を遂げている中国もエネルギー確保のため天然ガスの発掘に力を注いでいるとされるが、1.1%にとどまっている。このほか、東シナ海や日本海沿岸でも天然ガスの鉱床が発見されており、天然ガスの埋蔵量は年々変化している。一方、天然ガスの可採年数は約60年といわれている。可採年数とはある資源について、その時点での技術的・経済的条件の下で取り出せることがわかっている「確認可採埋蔵量」を、年間の生産量で割ったものだ。天然ガスの生産量が多いのはロシアやヨーロッパ、北米などで、中東は少ない。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。