A: 国連は、持続可能な開発の推進には、あらゆる国や地域で基礎教育、高等教育、教員教育、環境教育を充実させることが重要であるとしている。このため、2005年から2014年までを持続可能な教育(ESD)のための10年とすると宣言した。ESDの実施にあたっては、学校の教員への教育が重要になる。そのため、まずは先生たちにESDについて学んでもらうことが必要だ。また、地域のリソースパーソン(人材)を掘り起こして、知識や経験を学校の授業で生かしてもらうプロデュースを行う、「ESDコーディネーター」の存在も重要だ。
A: ESDの10年は、持続可能な開発の実現のために必要な教育への取り組みを推進する、国連によるキャンペーンだ。日本では2006年に国内実施計画が策定され、ESDを積極的に進め、あらゆる人々が質の高い教育を受け、持続可能な将来と社会変革のために求められる価値観や行動、ライフスタイルを学ぶことなどが掲げられた。実施計画は2011年に改訂され、ESD の「見える化」や「つながる化」を推進することなどが追加された。また、新学習指導要領に基づいた実践、ユネスコスクールの活用など、学校教育との連携強化が盛り込まれた。