使い終わって廃棄された後に分解する性質をもつプラスチックのこと。廃プラスチックの処理が3Rにおける大きな課題となっている中、研究機関や大学、企業などが研究開発を行っている。分解方法によって、微生物により分解する生物解性プラスチックのほか、紫外線による光分解性、酸化分解性、加水分解性などの種類がある。
フランスやドイツなど欧州で導入が進んでおり、自動車部品や包装材などに活用されている。わが国でも、生分解性のものが農業用のフィルムなどに使用されているほか、光分解性のものが大手スーパーマーケットの買い物袋の原料に採用されたこともある。また、環境にやさしい素材として家電メーカーやファッションブランドなどさまざまな主体が関心を寄せ、一部で実用化されている。