サイト内
ウェブ

「不耕起栽培」 とは

読み:
ふこうきさいばい

前年に収穫した農作物の切り株などをそのまま残し、田畑を耕すことなく行う栽培法のこと。田起こしなどの作業を行わないために土が固くなる傾向はあるが、農作物の品質や収量などは従来の栽培法とほとんど変わらない。米国の乾燥地帯で始まり、形を変えながら世界各国に広まった。日本では、水田の稲作に応用され、「トキヒカリ」などの銘柄がある。不耕起栽培で稲を育てると、そこに根を張ろうと多くの栄養を吸収するため強くなり、農薬なしでも害虫に負けず、冷害にも強くておいしい米が収穫できると言われている。また、雑草が減るため、除草の手間も削減できるという。

一方、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構の中央農業総合研究センターでは、稲に加えて麦や大豆などの栽培に利用できるディスク駆動式の汎用型不耕起播種機を開発し、市販化にこぎつけた。また、官民あげてトキの野生復帰に取り組んでいる新潟県佐渡市では、トキの餌となる生物を農家の段階で確保するため、「冬期湛水不耕起栽培」による生態系に配慮した水稲栽培の実現を目指している。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。