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「水素エネルギー」 とは

読み:
すいそえねるぎー

 現在、人類はエネルギーの大部分を石油など化石燃料に頼っているが、化石燃料には限りがあり、その使用により、地球温暖化など地球環境への影響が懸念されている。水素は、地球上で最も軽い気体であり、燃えやすい性質をもつが、燃焼しても水しか発生しないことから、地球温暖化防止の点からも化石燃料に代わるエネルギーとして注目されている。たとえば、国産の「H2ロケット」は、水素エネルギーを使用していることからこう命名された。また、ロケットのような特殊な用途だけではなく、家庭用や自動車燃料など身近なエネルギー源としても期待は大きい。燃料電池のエネルギーなどとしての用途が考えられ、研究開発が進められている。

水素は、地球上には単体ではほとんど存在せず、水や石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料の形で広く存在している。そのため、水素を利用するためには、エネルギーを使用して、水や化石燃料、バイオマスなどから製造する必要がある。現在利用されている水素の大部分は、天然ガスを中心とした化石燃料から製造されているが、2008年2月には、福岡県がLPガスを燃料とする家庭用燃料電池システムを集中的に設置する「水素タウン」の整備を行うことを発表した。一般的な家庭の場合、電気使用量の約6割、給湯の約8割を賄うことができるとされている。また、従来システムに比べて3割程度の省エネルギーが可能だ。一方で、水素に関する研究にはまだ未解明の点も多く、水素エネルギー普及のためには、製造にかかるエネルギーの削減や、水素の貯蔵・輸送などの課題がある。

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