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「自然公園」 とは

読み:
しぜんこうえん
英名:
Natural Park

生物多様性や景観などの優れた自然を保護しながら、人々が楽しむことのできる公園として管理運営されている区域のこと。わが国では、自然の風景地などを自然公園法に基づく自然公園として指定し、自然環境の保護と快適で適正な利用を推進している。自然公園には、環境大臣が指定する 国立公園及び国定公園と、都道府県知事が指定する都道府県立自然公園がある。国立公園は国が管理し、他の2つは都道府県が管理する。2011年現在で全国には29の国立公園と56の国定公園、そして309の都道府県立自然公園がある。

自然公園法は2002年に改正され、自然公園の利用者増や特定野生動物の捕獲、廃棄物の集積による生態系への悪影響に対応するための規制が設けられた。一方、社会・経済状況の変化に伴い自然公園内の里地・里山や二次草原で手入れの行き届かない地域が増え、二次的自然の荒廃が進んでいる。このため同改正では、自然公園における生物多様性の確保を目的として風景を保護する施策を講じることが、国と地方公共団体の責務として追加された。また、風景保護の施策として、生物多様性の確保に役立つものが明確化された。

世界にも自然公園を保護する動きはある。アメリカでは1872 年にイエローストーン国立公園が創設され、日本をはじめ世界の国立公園制度の模範となった。また、ユネスコの支援で設立された世界ジオパークネットワーク(GGN)は、地球の活動を表す遺産を見ることができる自然公園として「世界ジオパーク」の認証を行っている。

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