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「産廃優良化事業」 とは

読み:
さんぱいゆうりょうかじぎょう

 不法投棄に代表されるように、産業廃棄物やその処理にまつわる負のイメージはいまだに大きい。実際の処理を行う産業廃棄物処理業者は、都道府県などから許可を受けるが、許可要件だけでは産廃処理の安全確保が難しくなってきていることから、産廃処理業界全体の資質を向上することが必要とされている。産業廃棄物の適正処理対策の推進には、不法投棄等に対する規制強化、そして、優良な処理業者の育成や、優良業者が市場の中で優位に立てるような仕組みづくりが必要である。また、循環型社会ビジネスの実現や環境と経済の統合に向けては、産業廃棄物処理業の優良化を推進し、資源循環ビジネスの育成と活性化を図ることが鍵となる。このため、環境省では、2003年度から産業廃棄物処理業優良化推進事業に取り組んでいる。この事業は、処理業者の優良性に係る評価制度と評価基準の設定、産業廃棄物処理業の将来ビジョンやこれからの新しいビジネスモデルの提示など、優良処理業者の育成と産廃処理ビジネスの活性化を推進するために必要な各種調査・事業を実施するものだ。事業の大きな柱である「産業廃棄物処理業者の優良性の判断に係る評価制度」は、地方自治体が廃棄物処理業者に許可を与える際に、情報公開を積極的に実施しているなど一定の基準を満たす業者に対して、優良事業者の認定を与えるというもの。2004年度からは産廃業界などの関連団体も足並みを揃えて、信頼される産廃事業者の育成のために動き出し、認定業者の数も徐々に増えている。また、岩手県では、独自の評価制度を実施している。

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