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「低周波音」 とは

読み:
ていしゅうはおん

人の耳には聞こえない20Hz(ヘルツ)以下の超低周波音と、20〜100Hz程度の周波数範囲の音を合わせて低周波音、または低周波騒音と呼ぶ。本来は人の聴覚感度が鈍くなる周波数の範囲だが、建具や窓、障子などが振動して音を発することで、騒音や振動公害の一因として1960年代から問題となった。環境省は2000年に「低周波音の測定方法に関するマニュアル」を、また2002年に「低周波音防止対策事例集をまとめ、公表している。それらによると、1Hzから100Hzまでの音波を低周波音としている。

低周波音は人体に対して、圧迫感などの心理的影響や頭痛などの生理的影響などを引き起こす。また、頭重や全身違和感などの苦情を訴える人も多い。このほかにも、建具などをがたつかせる物的影響や、眠りを妨げる睡眠影響などがある。耳に聴こえる低周波音を防止する対策として、発生源対策と伝搬経路上の対策、受音側での対策などがある。たとえばエアコンの送風機の場合では、旋回失速やダクト壁の振動などが原因となって低周波音が発生するケースが多いため、バイパスの設置やダクトの補強などの対策が有効であると考えられる。

ここ数年、自然エネルギーの普及に伴って世界各国で建設が進められている風力発電施設から発生する低周波音が問題となっている。

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