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「膜処理」 とは

読み:
まくしょり
英名:
Membrane Treatment

水処理技術の一つ。とても細かい穴の開いた膜に処理したい水を通し、固形物や細菌、化学物質などをろ過して除去する。上水処理や下水道の高度処理、浄化槽、家庭用浄水器などで利用されている。とくに上水道では、塩素で殺菌できない原虫のクリプトスポリジウムに汚染された水道水を飲んだ人が下痢などの症状を訴える騒ぎが起きて以来、膜処理への関心が高まっている。

水処理膜には穴の大きさによっていくつかの種類がある。大きいものから順に、1) MF膜(精密ろ過膜:微細な懸濁物質レベルの除去)、2) UF膜(限外ろ過膜:タンパク質など水溶性高分子化合物レベル)、3) NF膜(ナノろ過膜)、4) RO膜(逆浸透膜:水溶性化合物をほとんど通さない)―などがある。日本は膜処理の分野で世界でも高い技術を誇る。しかし、水処理プラントの受注を「水メジャー」と呼ばれる数社がほぼ独占しているため、市場で存在感を示すまでには至っていない。

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