サイト内
ウェブ

「ワンド」 とは

読み:
わんど
英名:
Wand

河川の本流とつながりつつ、河川内の工作物などに囲まれて池のようになっている場所のこと。「入江」や川の淀み、淵などともいう。単なる水たまりなどと区別するためにこう呼ばれる。ワンドは水の流れがないため、魚など水生生物の生息・繁殖地として最適だ。また、さまざまな植物が生い茂るなど、河川の生物多様性を豊かにする大切な場だ。このため、近年は護岸整備を行う際にワンドを人工的につくりだす試みも行われている。

大阪府を流れる淀川には約45のワンドがあり、本流とつながっているがほとんど流れがなく、アユモドキやヒシなどのめずらしい生き物や植物が見られる。同地のワンドは、明治時代に蒸気船が通りやすいようにつくられた「水制」という工作物に囲まれた部分に土砂がたまってできたもので、河川と人とのかかわりを知るうえで重要な歴史的資料でもある。淀川ではワンドの環境を守るため、市民参加によるクリーン大作戦などが行われている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。