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「飲料水水質ガイドライン」 とは

読み:
いんりょうすいすいしつがいどらいん

 各国が飲料水の安全基準を策定する際の基礎資料として世界保健機関(WHO)が勧告した飲料水の目標水質のこと。1984年に「WHO加盟各国が、国の実情に応じて国内の水質基準を制定する際の参考」になるものとして、初版が発表された。その後1993年に第2版、2004年に第3版が公表されている。第3版では、水安全計画(WSPs:Water Safety Plans)策定の重要性が指摘され、また、化学物質と並んで微生物問題が強調されている。日本では、ガイドライン改定に伴い、水質基準に関する省令が公布された。
 ガイドラインにおいては、発癌物質などの汚染物質ごとに個別の基準値があり、体重60kgの成人が1日2リットルを一生涯(70年間)飲用しても影響が出ない濃度に設定されている。汚染物質が人間に与える影響は実験で求めることができないため、動物実験により慢性毒性や急性毒性、発ガン性などの毒性試験を行って基準値を定めている。

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