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「TOC」 とは

英名:
Total Organic Carbon

水中にある有機物に含まれる炭素の総量で、全有機炭素という。水中の有機物濃度を示す指標としては、かつては過マンガン酸カリウム消費量などが用いられていた。しかし、有機物濃度を正しく把握できない場合があったため、2004年に水道水質基準が改正されてより正確な指標としてTOCが導入された。TOCの値を求めるには、自動測定装置で試料を高温燃焼させて有機物中の炭素を炭酸ガスにし、赤外線でとらえる。この数値が大きければそれだけ河川などの水中に有機物が多いため、水質が汚染されていることを意味する。

TOCは厳密な指標であることから、BODやCODに変えてTOCを水環境の状態を把握する指標にしようという意見があり、環境省が検討を行っていく考えを示している。現在でも、海水中のCODを測定する際に、塩素イオンの妨害や硫化物の共存などによる影響を避けるため、TOCを指標として用いることがある。

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