大気汚染物質の一種である二酸化硫黄のこと。石炭や石油など化石燃料の燃焼などに伴って発生する無色の気体で、強い刺激臭がある。呼吸器疾患などを引き起こすことで知られ、昭和30年代に発生した四日市ぜんそくはコンビナートから発生したSO2による公害だ。SO2はまた、酸性雨の原因物質の一つでもある。
SO2に関する大気環境基準は環境基本法に基づき、１時間値の１日平均値が0.04ppm以下で、かつ、１時間値が0.1ppm以下であることと設定されている。石油の脱硫技術や排ガス処理技術の進展により、現在の日本ではほとんどの地域で環境基準を下回り、100％に近い水準で達成するまで改善されている。また、測定方法としては溶液導電率法か紫外線蛍光法を用いることとなっている。
