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「MTBE」 とは

英名:
Methyl Tertiary Butyl Ether

メタノールとイソブチレンから合成される、メチル・ターシャリー・ブチル・エーテルの略。無鉛化ガソリンの普及に伴うオクタン価向上のための添加剤として、欧米などでガソリンに混合して使用された。とくに米国では大気浄化法の規制により、ハイドロカーボン類の排出を削減する必要から需要が急増した。しかし、MTBEは水に溶けやすく、微量でも激しい汚染を引き起こす性質をもつ。米国では、ガソリンスタンドの地下貯蔵タンクから漏れて水道水源の地下水を汚染する問題が起きたことから、20を超える州が使用禁止を表明した。

日本でも石油元売り大手4社が2001年にMTBEのガソリンへの添加を中止するなど、MTBEの生産が自主的に中止されている。また、2010年の水質汚濁防止法改正により、人の健康や生活環境に被害を生じるおそれがある指定物質を製造、貯蔵、使用、処理する指定施設の設置者に対して、事故により指定物質を含む水が排出された場合における応急措置と都道府県知事(政令市長)への届出が義務づけられた。MTBEも同法に基づく指定物質となっている。

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