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「ADEOS2」 とは

読み:
えーでぃーいーおーえすつー
英名:
Advanced Earth Observing Satellite 2

日本の宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構=JAXA)が2002年に打ち上げた、環境観測技術衛星。地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」の後継機で、愛称は「みどり2」。打ち上げには国産ロケット「H2A」の4号機が用いられた。ADEOS2の使命は、水やエネルギー、炭素の循環を解明するために必要なデータを取得して、世界的な環境変動研究に役立てることだった。そのために高性能マイクロ波放射計やグローバル・イメージャーなど5つのセンサーを搭載し、水の量を雲の有無や昼夜の別に関係なく高精度で観測することができる機能を備えていた。

また、海上風観測装置、地表反射光観測装置などが搭載され、オゾンや硝酸、二酸化窒素などさまざまな物質を同時に測定でき、オゾン層破壊や森林減少、砂漠化など地球環境問題の解決に役立つ情報が得られると期待されていた。しかし、2003年10月にADEOS2との交信が途絶え、姿勢の維持に必要な電力の確保が困難であることが判明。その後も交信できないままADEOS2は設計寿命を迎え、燃料も尽きた。

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