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海野和男のデジタル昆虫記

今日から西パプアへ

今日から西パプアへ
2019年10月22日

 今日から月末まで、インドネシアの西パプアへトリバネアアゲハの撮影に行く。小諸日記は先日の沖縄での撮影の記事を月末まで続ける。
このところの悩みは、海外に行こうと思うと、予想外にお金がかかることだ。ついこの間まで、海外に行けば安く旅ができたのだが・・・
海外に行くようになって、50年経ったのだけれど、行く地域によるが、どこにいっても安く感じたのは1990年から2005ごろまでだ。アジアは1980年頃より2010年頃までは安く旅行ができた。今でも高くはないが、だいぶ日本との差が縮まりつつある。ぼくの収入が大幅に減少しているせいもあるが、日本人は貧乏になりつつある。
 それは何故かと言えば、海外に頻繁に出ればわかることだが、その国の人々の収入と為替レートのなせる技という極めて単純なものに加え、そういうところに行きたい先進国の人の収入が上がっているからである。
 今のペースでは日本があまり成長せずにアジアは成長していくので、ある予想に寄れば、2050年にはマレーシアの1人あたりのGDPは日本を遙かに越え、インドネシアも日本並になるという。つまり、将来はもっとお金がかかると言うことだ。
 今回は不慣れなインドネシアの西パプアだから向こうで案内などの手配を頼んだ。今までの旅で、現地費用は現地1週間としては最も高く付いた。
 東のパプアニューギニアでは村に入るのに高額なお金を要求されたりするが、恐らくインドネシア領でも少しましな程度かと思う。一人でふらっと行くのは難しい地域と思う。まあ、特別な目的を持つ旅行だから高いのは致し方ないのか???
 それより、熱帯雨林はどんどん減っている。ボルネオのカリマンタンなど、ぼくがはじめていった70年代と比べれば8割近く森林が減っている。人口が増え、経済が急速に発展する過程で、自然が失われる。
 熱帯の自然を見る目的で旅をしたい人が世界中で増えている。12月にペルーに行くのだけれど、本当は11月に行きたかった。けれどここも山奥の地域なので、ガイドが必要。ところがガイドが予約でいっぱいで結局12月になってしまった。12月は雨期で、雨は大丈夫かと聞いたら、OK、because weather chaange.
 これも困った問題だ。森林もなくなりつつあるし、行きたい人は行きたい時に行った方が良いというのが、結論だ。あと何年熱帯を旅できるだろうか・・・
来年のぼくと行くチベット撮影旅行15日間がやけにリーゾナブルに思えるようになった。
写真は大昔撮ったインドネシアハルマヘラのアカメガネトリバネアゲハ。

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