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海野和男のデジタル昆虫記

ストロボを使わない写真

ストロボを使わない写真
2013年01月19日

 気がつかれた人もいると思うが、最近のぼくの写真は,ほとんど自然光で撮っている。
ストロボを使うことがかなり少なくなった。
 昆虫写真は基本ストロボ使用が多いのだが、今年の小諸日記に登場した写真でストロボを使用したのは1月2日1月4日の2枚だけである。
 理由は、いくつかあるが、ことの発端はD800やOM-Dの発売にあった。これらの機種では高感度があまり破綻せずに使えるようになったことが大きい。けれど、D800で昆虫を撮る場合はストロボの使用は,今でも恒常的だ。
 それではなぜストロボ使用の写真が少なくなったかと言えば、今年に1月はD800を使っていないからだ。
 ストロボ使用の理由は、小さな昆虫の撮影で,被写界深度を稼ぐために絞りたいというのが,一つの理由。ぼくの使っているマイクロフォーサーズや、1インチの撮像素子は,フルサイズに比べて小さい。それで、同じ大きさに撮る場合、被写界深度が深いので,絞りをあまり絞る必要がないことが、ストロボの使用が少なくなった原因の一つだ。
 けれど、それ以外にも,理由はある。最近感じるのは、マイクロフォーサーズは高感度に強くなったが、ストロボとの相性が悪くなったと感じるのだ。その理由は分からないが、最近のカメラは,元々の画像のコントラストが低めであるからではないかと思う。またマイクロフォーサーズやニコン1では、一眼レフ用のニコンのストロボと比べると、使いやすさや、オートでの正確さが少したりないようにも思う。だからストロボをメインにした撮影より,フルフラッシュシンクロで補助光として使うほうがメインになった。
 ぼくの写真の特徴の一つの、広角レンズでのストロボ使用は,コントラストを強くして,印象の深い写真を撮る意図もある。ポジのようにコントラストの強いフィルムで,さらにコントラストを強めていたわけだから、コントラストの弱い,最近のデジカメ画像では、自分の意図がストレートに反映できないのがちょっと悩みでもある。
 そうはいっても、高感度を駆使すれば,ストロボ無しで、今までにない写真が撮れるのはありがたいし、低感度でも手ぶれ補正がよく効くから、今までとは違った写真がとれてくるようになった。ミラーレスはミラーショックがない分、どの機種も手ぶれしにくいとも感じる。
 写真は上はV2に40mmマイクロ、開放でISO200、シャッターは1/50、下はE-PL5に60mmマクロ、開放でIso400,シャッターは1/80。手持ちでマクロでもぶれることは数年前よりずいぶん減った。

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