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海野和男のデジタル昆虫記

連載「日本昆虫記」17 都会のセミ

連載「日本昆虫記」17 都会のセミ
2010年04月21日

 セミの季節が来た。都会の公園に行くとうるさいほどのセミの声です。事務所のある東京ではミーンミンミンとミンミンゼミの声がビルの谷間にこだましています。大阪や福岡に行けばセミの種類が変わって、一番目立つのがワシワシワシと大きな声でなくクマゼミです。
 ミンミンゼミやクマゼミは朝から午前中一杯が賑やかです。ジーと大きな声で鳴くアブラゼミはどこにでも多、一番よく鳴くのは夕方です。セミによって鳴く時間も異なるのです。都会にはあまりいないカナカナカナとよく響く声で鳴くヒグラシは、早朝と日暮れ時にしか鳴きません。好きな木も種類によって異なり、ミンミンゼミやアブラゼミはサクラやケヤキが大好き。クマゼミはホルトノキやケヤキが好きです。
 セミはオスだけが鳴きます。その声を聞いてメスがやってきて交尾するのです。鳴き声には同じ種類のオスも反応するようで、1匹が鳴きはじめるとセミの合唱がはじまります。
 セミは幼虫時代を土の中で過ごします。アブラゼミは5年間も地中で過ごすようです。幼虫時代が長いので、その間に地面が舗装されてしまったりすると困ってしまいます。都会では土のあるところは限られますが、セミは集まる習性があるので、セミの好きな木がある公園にはたくさんのセミがいます。

東京の靖国通りの街路樹にいたミンミンゼミ(上)。下はクマゼミ
小諸日記は10周年。過去の日記は5年前4月   10年前4月

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