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海野和男のデジタル昆虫記

連載「日本昆虫記」3 モンシロチョウ

連載「日本昆虫記」3 モンシロチョウ
2010年04月07日


 モンシロチョウが飛び交う季節になりました。モンシロチョウの幼虫ははキャベツの葉を食べるのでキャベツ畑では嫌われ者です。けれどキャベツを大規模に栽培している畑ではモンシロチョウを見ることはほとんどありません。モンシロチョウによく効く農薬が使われているからです。
 モンシロチョウは都会では私たちの目を楽しませてくれる身近なチョウです。「ちょうちょちょうちょなのはにとまれ」と歌われるのもモンシロチョウでしょう。モンシロチョウは菜の花が大好きです。ナノハナはキャベツと同じアブラナ科の植物で、幼虫が葉を食べ、蝶になると蜜を吸います。東京の真ん中でも、土手に咲くナノハナでモンシロチョウを多く見ることがあります。
 モンシロチョウはオスもメスも翅を広げると5cmほどの白いチョウです。私たちには区別しにくいオスとメスですが、モンシロチョウはちゃんと自分たちの雌雄を見分けることができます。モンシロチョウの目は私たちには見えない、紫外線を見ることができるのです。メスの翅は紫外線を反射しますが、オスの翅は吸収します。それでオスはメスよりも濃い色に見えるのではと考えられています。
上は左の翅を広げておしりを上げているのがメス、右の2匹がオス。一度交尾をしたメスはオスがくるとこのような姿勢を取る。下はオスがメスに来たところを紫外線を関知する特殊なカメラで写したもの。

今日のハワイ昆虫記はシュテンドラにいたカメムシ、小諸からはフチグロトゲエダシャク

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