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海野和男のデジタル昆虫記

「デジカメ自然観察19」コンパクトデジカメを使いこなす

「デジカメ自然観察19」コンパクトデジカメを使いこなす
2005年11月03日


 カメラを手に入れたら、まずは一日撮影してみると何となく使い方がわかるのではないだろうか。デジカメでの接写では一番の失敗はピンぼけだ。ピントの深いデジカメだけれど、接写ではピントが浅くなる。失敗の原因は被写体に近づきすぎてぼけてしまったというものだ。マクロモードを入れ忘れたという場合が最も多いように思う。
 自然観察でデジカメを使いこなすには、自分のカメラがどこまで寄れるかを前もってよく知っておくことだ。たいていのカメラはピントが合うと赤や青のLEDが点灯します。カメラのシャッターボタンボタンを半押しにして、いったいどこまで近づけるのかを覚えておこう。マクロモードに入れたときと、入れないとき、望遠側と広角側でもピントの合う被写体との距離は変わってくる。自分のカメラが寄れる距離を体感して、そこまでさっとカメラを持っていける訓練が大切だ。
 たいていのデジカメは真ん中でピントを合わせる。だからまずは写したい被写体を真ん中に持ってきて、シャッターを半押しにしてピントを合わせるのがよい。そこでシャッターを切れば、それでOKだ。ただこのままシャッターを切ると、被写体はいつも画面の真ん中に来てしまいまう。なれたらシャッターを半押しにしたまま左右に少し振って、構図を考えてからシャッターを切るようにすればよい。この半押しというのも、易しいようでなかなか難しいものだ。弱く押しすぎればピントが合わないし、強く押しすぎるとシャッターが切れてしまう。
 自然観察用にはどこまで寄れるか、どれくらい大きく撮れるかというのが、カメラを選ぶ一つ基準になる。アザミの花が画面いっぱいに撮れるぐらいまでは大写しができるカメラなら慣れれば一眼レフデジタルカメラにまけない写真が撮れるはずだ。
 写真は広角接写が得意なリコーGRデジタルで撮影したニューギニアのゾウムシ

「デジカメ自然観察のすすめ」(岩波ジュニア新書)からの抜粋を書き直したものです。本をお買い求め頂ければ幸いです。)

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