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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(contaxF、PentaconD)

今日のクラシックカメラ(contaxF、PentaconD)
2001年11月10日

今日は名古屋でデジカメ教室があり、東京によったので、事務所にあったカメラを撮影してみた。
 世界で最初に製造されたペンタプリズム付き35mm一眼レフは、東ドイツのドレスデンにあったツアイスVEB ZEISS ICON(のちのVEB PENTACON)のコンタックスSであると言われる。M42つまり日本のペンタックスも採用したスクリューマウントのレンズ交換システムは1960年台半ばまでは世界を席巻していた。
 一眼レフのコンタックスはその後、DやFが製造され輸出向けはペンタコンと名付けられた。写真のペンタコンDは1952年より製造。コンタックスDとほぼ同じカメラと考えてよい。コンタックスFは1957年製造で自動絞りがきく。初期の自動絞りのないM42マウントのレンズはコンタックス、ペンタコン、プラクチカには装着できるものが多いが、日本のペンタックスにはペンタックスの絞り込み装置がレンズの鏡筒にぶつかって使用できないものも多い。プラクチカなどでは古いレンズを装着するときは自動絞りのレバーが引っ込むような設計になっているものもある。
 東ドイツのカメラを見ていると1950年代のものが最も仕上げがよく、当時の西側のカメラを完全に凌駕していたと思う。1970年頃のカメラは仕上げはよくないが、使いやすさはなかなかである。しかし資本主義社会の競争で西側のカメラがどんどんよくなるのに、東側のカメラは1950年代のまま停滞してしまったのである。しかし今見るとどのかめらも現代の日本のカメラよりはるかに機械としての魅力的な姿をしていると思う。

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