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能楽と日本ワインを堪能するイベントが銀座で開催!wa-syuによる「カルチャー日本ワイン」第1弾で味わう伝統芸能と農作のマリアージュ

  • 2024年4月24日
  • Walkerplus

カルチャーと日本ワインをかけあわせたイベント「カルチャー日本ワイン」。日本ワインの楽しさを提案するオンラインショップ「wa-syu OFFICIAL ONLINE SHOP(ワシュ オフィシャルオンラインショップ/以降 wa-syu)」が仕掛けるこの新しい取り組みの第1弾として、「能楽×日本ワイン」が2024年3月29日に東急プラザ銀座7Fで開催された。

カルチャーの語源は「耕す」を意味するラテン語の「colere」に由来するという。土を耕しブドウを育てることで生まれる「ワイン」と、心を耕し感性を育てることで生まれる「文化」のコラボレーションを実現するイベント、「カルチャー日本ワイン」がスタートした。記念すべき第1回のテーマは「能楽×日本ワイン」。観阿弥、世阿弥によって室町時代に大成したとされている能楽だが、その源流には田植えの際に歌い踊った田楽があると言われている。農作のための音楽と、農作から生まれるワインという共通点から、第1回の今回、「能楽」がイベントのテーマに選ばれたのだそう。

■人間国宝の能楽小鼓奏者とイタリアから来日した日本ワインの醸造家が出会う
メインゲストに小鼓方大倉流十六世宗家で人間国宝の大倉源次郎さん、北海道・余市の「キャメルファームワイナリー」醸造長アンジェロ・トータロさんをお迎えし、お2人によるトークショーを中心にイベントは展開された。

大倉源次郎さんは小鼓方で唯一、また現在の能楽界では最年少の人間国宝として活躍する「能楽」の囃し方小鼓奏者。おもしろいことに、大倉さんは能楽堂での演奏だけでなく、能楽を多くの人に知ってもらうために以前より実にさまざまな活動を行っている。囃し方でユニットを結成して若者向けのコンサートを行ったり、理事を務める公益社団法人 能楽協会が「TikTok」とコラボするなど、その幅は広い。今回のイベントについても、能楽ファンだけでなく広く能楽の魅力を伝えたいと登壇を決めたそう。「能楽を通してワインのお話をということで、最初はどうしようかと思った」と話し、会場を沸かせていた。

もうひとりのゲスト、アンジェロ・トータロさんは新進気鋭のワイナリーで日々、日本ワインと向き合う醸造家だ。所属するキャメルファームワイナリーは、日本ワインの産地として注目されている北海道の余市町にある。冬には雪に覆われる冷涼な土地で、1980年代からブドウ栽培が行われている余市。その歴史は決して古くないものの、ワインに適した気候と土壌に恵まれた土地から素晴らしいワインが生まれている。キャメルファームワイナリーはチームの努力によって2014年の設立から驚くほどの進化を遂げた。埼玉、北海道、東京と、さまざまな場所から集まった若手スタッフたちが、「世界に評価されるワイン」を目指し奮闘している。今回のゲスト、アンジェロ・トータロさんもそのチームのひとり、イタリアから余市にやって来た醸造長だ。

まずは大倉源次郎さんと、大倉慶乃助さん、金春惣右衛門さん、杉信太朗さんによるお囃子の演奏からスタート。実際の演奏は初めての経験という参加者も多かったが、大倉源次郎さんによる「能楽」についての解説もあり、能楽ファンでなくとも真剣に聞き入ってしまう素晴らしいライブだった。

その後、アンジェロ・トータロさんが登壇し、大倉源次郎さんとのトークショーが開催された。テーマは「能楽」と「農作」。ここでいう農作とはもちろん、ワインのブドウを指している。

■密接につながる能楽と農作
「能楽」には年の初めに演じられる「翁」という五穀豊穣を願った特別な演目があり、また秋には収穫を祝い、その年の労を労う演目がある。能楽は農業と密接につながっているのだと大倉さんは語る。日本の農作というと米をイメージするが、もちろんブドウも同じこと。1年間の努力が実り、秋に収穫したブドウから素晴らしいワインが生まれたときは、キャメルファームワイナリーでもチームみんなで盛大に喜ぶのだそう。

ワイナリーで行われる収穫祭には全国から多くの人が集まるという。参加者たちはワイナリーのスタッフとともに4日間の収穫を体験することができる。どんな農作物であろうと収穫は最も重要なイベントであり、そして作業には人手が必要になる。収穫とは人の集まる場なのである。

能楽を奏でるのに欠かせない楽器のひとつ、「小鼓」に施される蒔絵のモチーフに桜がある。これは人が集まることを意味しているのだという。桜の下に人々が集まり、1年の農作業のプランを考える春は、かつて大切な季節であった。今でも日本の年度が4月に始まるのはその名残でもあるとか。こうした共通点が見つかるところからも、能楽と農作はとても近しい関係にあることがわかる。

トークショーのあと、大倉さんによる小鼓の打ち方レッスンが開催され、奏法や楽曲の構成から能楽という日本を代表する伝統芸能の奥深さを知ることができた。

■日本ワインと銀鮭のマリアージュに驚く
イベントでは5種類のワインがグラスで提供された。すっきりした泡、やわらかな泡、コクと深みのある白など、同じワイナリーで作られたワインでも当然味はすべて異なる。飲み比べできるところがうれしい。まさにそのワインの生産者であるアンジェロ・トータロさんのトークに耳を傾けながら、キャメルファームワイナリーの多彩な味を楽しことができる貴重な時間となった。

提供ワイン キャメルファームワイナリー
キャメルブリュット メトド トラディショナル(泡/辛口・コクあり)
ブラウフレンキッシュ ブリュットナチュレ・ドサージュゼロ(泡/辛口・コクあり)
ケルナー(白/辛口・フルーティ)
バッカス エクストラ・ドライ ヴィエイユ・ヴィーニュ(泡/やや辛口・コクあり)
ブラウフレンキッシュ プライベート リザーブ(赤/ミディアムボディ・エレガント)

これらのワインとともにテーブルに並んだのは「SALON GINZA SABOU(サロン ギンザ サボウ)」の銀鮭幽玄仕立 海苔弁だ。そもそもワインと海苔弁という組み合わせに、驚く人もいるのではないだろうか。

今回のメニューはイベント限定。日本ワイン、それも赤ワインにあう銀鮭を目指して特別に開発されたものだそう。赤ワインと羅漢果を煮詰めたマリネ液に一晩漬けた銀鮭を炙り焼きにし、特製の照り焼きソースをからめることで、よりいっそう赤ワインに合う一品に仕上げた。「魚といえば白ワイン」という常識を覆すこの銀鮭と赤ワインの、魚介のくさみを一切感じさせない完璧なマリアージュは、まさに日本ワインだからこそ。イベント限定ということで、参加者たちはここでしか楽しめない味をじっくりと堪能していた。

カルチャーと日本ワインをかけあわせたイベント「カルチャー日本ワイン」は今後もさまざまなカルチャーとコラボレーションしていく予定だ。今後の開催についてはぜひwa-syuの公式サイトやSNSをチェックしてほしい。

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