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がん病棟での日常…同じ鼻腔ガンの患者に手術跡を見せてもらったら、思ったより小さくてホッとする【漫画の作者に聞く】

  • 2024年3月24日
  • Walkerplus

鼻づまりで病院に行ったら、突然のがん宣告! WEBで大反響を呼び昨年書籍化された、がん闘病コミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』。お金や手術、副作用と不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合い闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。

2024年3月には、続編の『続 鼻腔ガンになった話 未来への道』が電子書籍で刊行された。そこで続編に至る前シリーズの一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。

■家族との交流の時間が心の支えに
ご家族の方は、できる限り毎週末お見舞いに来てくれていたとか。「売店の前のテーブルでみんなでアイスクリームを食べるのが定番。ほかには、毎晩10分程度、公衆電話から家に電話をかけていました。家の固定電話にかけた方が、夫の手を煩わせずに子供たちと直接コミュニケーションが取れると思ったからです。『おやすみ』が言えただけの日もありましたが、今思い返すとよかったなぁと感じます」

患者さんに鼻の手術の跡を見せてもらい、不安が和らいだ。「手術は鼻の横を切ると伺っていたので、顔の中心付近に大きな傷跡が残るものだと思っていたんです。想像よりもだいぶ小さく、コンシーラーなどを使用すれば化粧でごまかせる程度の傷口だったので、ものすごく安心しました。顔が変わっても仕方がないと思って入院していましたが、傷が残らないに越したことはないので、ホッとした記憶があります」

■患者さん同士の交流は一線を踏み越えない
同じ病棟の患者の方との交流が描かれる。「入院患者の皆さんですが、仲良くなってもそれぞれ互いに踏み込んではいけないラインっていうのを気をつけてお話ししているなぁと感じることが多かったです。調子が悪そうなときは、あえて声をかけないようにしてくれたりとか。大人だなと思いました」

患者さんは、それぞれ具合が悪くなったり退院したりするタイミングが違う。それだけに、「自分以外の患者さんをうらやましく思うときもあると思うんです。私は正直言って、ほかの患者さんがうらやましいと思うときが何回かありました。だからこそみんな、仲良くなってもなりすぎないようにしてる部分があるんじゃないかなぁと感じました。人をうらやんでも仕方がないので、自分を守るためにも患者同士の距離感をうまいこと取る必要があると思います」

この後いよいよ最初の抗がん剤投与を体験。そこで思わぬ勘違いが…。




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