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保険適用外の「がん」は治療費が数百万円になることも…保険への加入は大切と痛感【漫画の作者に聞く】

  • 2024年3月23日
  • Walkerplus

鼻づまりで病院に行ったら、突然のがん宣告! WEBで大反響を呼び昨年書籍化された、がん闘病コミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』。お金や手術、副作用と不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合い闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。

2024年3月には、続編の『続 鼻腔ガンになった話 未来への道』が電子書籍で刊行された。そこで続編に至る前シリーズの一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。

■いよいよ放射線治療がスタート。大きな副作用は出なかった
お医者さんから説明を受け、放射線治療を始めたやよいかめさん。鼻を開く(=切開手術)も選択肢にあると聞き、非常に戸惑った。「しっかりと切除するためには、自分の希望うんぬんの問題ではないんだなと感じました。先生からはがんをしっかり取って、寛解させて再び健康な生活に戻す!という信念がビシバシと伝わってきました。その一方で、手術痕はやはり気になりました。『既婚の40代だったら、ガンを治すためにちっちゃい鼻の傷くらい残ってもいいでしょう』という本音も、先生からはチラ見えしました。その考えは理解できますが、極力傷が残ってほしくない“乙女心”もわかっていただきたいと思いました。女性は死ぬまで乙女ですから(笑)」

治療そのものの苦痛はなかったのだろうか?「放射線治療は、照射中は特に痛みも何もありませんでした。ただ、回を重ねるごとに体のだるさや口腔内の渇きを感じました。放射線治療を受ける前に、放射線科の先生から副作用について脱毛、食欲不振、下痢などがあると聞いていたのですが、そこまで大きな副作用は私の場合出ませんでしたね」

入院して意外だったのは、がん治療のためにさまざまな”科”に関わったこと。「鼻の腫瘍なので耳鼻科のお世話になると思っていたら、治療を終えるまでに放射線科、歯科、脳神経外科、麻酔科の先生それぞれに診察を受けました。おそらくほかにも、病理医や放射線技師、薬剤師などいろんなプロフェッショナルの方々が、患者からは見えないけれど頑張ってくれていたんだと思っています。診察を受けた先生方からはいろんな方面からがんについて教えてもらうことができたり、先生同士でも話し合ったりしてるんだなぁと感じることができてよかったです」

■保険は最大限に利用!わからないことはプロに聞くのが大事
高額療養費制度については、「『治療が長くかかる可能性がありそうなので、申請を一年でしといたほうがいいですよ』と医療事務員の方に病院で教えていただきました。がん保険に入っていても、お金のことに関してはわからないことが多いので、とにかく保険の資料を全部持って入院し、わからないことは医療事務員さんに聞いたり、電話して自分が入っている保険の担当の方に聞いたりしました」

”何がわからないのか、わからない”ということでさえ、とにかくプロに聞いた。「あと保険会社に提出する書類は、書けるところはできるだけしっかり書いていました。退院後の通院した期間にかかったお金とか。書ききれなくて『用紙をもう一枚送ってください!』とお願いしたことも。手間がかかって面倒くさいですが、せっかく入っていた保険なのでできる限り利用し尽くそうと思いました」

この後さらに治療が進行。そんな中、家族がお見舞いにやってくる。





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