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パワハラがつらいのは私のせい?職場ぐるみの集団いじめを一刀両断!「最低な会社にしがみつくより自分の人生が大切」【作者に聞く】

  • 2024年3月27日
  • Walkerplus

――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。

憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。

自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモさんの初書籍「人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が発売。

ウォーカープラスでは、「人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。

社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。休職しても、適応障害になっても、つらい日常に終わりはない。嘘みたいだけど、嘘じゃない。リアル体験記。




――名前を呼ばれても気づかないほど、日常生活に支障をきたしてしまっていたのですね…。ほかにも無意識に追い込まれていたのが伺えるようなエピソードはありますか?

仕事で普段ならしないようなミスをしたり、名前を呼ばれる以外も、言われたことを聞き逃したりお昼の休憩時間が来たことに気づかなかったことも一度だけですがあります…。

呆然としてしまう時間が多かったです…。

――「私は嫌田さんが好き」とノートの連ねていたシーンが衝撃でした。このときの心境を詳しく教えてください。

この会社を辞めてはいけないし、どうせ逃げることもできないから、私も無理やり嫌田さんを好きにならなきゃいけない…と、自分で自分を頑張って洗脳しようとしていました。

――ご友人の「ヨモギさん」はどのような方ですか。

本当のサバサバ系で、即断即決タイプです。

私が優柔不断でウジウジぐずぐず系なので昔から何度も助けてもらっています…。かなりはっきり物を言いますが、どれも思いやりがある言葉です。友人をとても大切にしている人です。

――「返報性の原理」というキーワードが出てきましたが、この言葉について詳しく教えてください。

「人から何かをしてもらったら、自分も何かを返したいと思う心理」のことで、本来は悪い意味で使う言葉ではありません。

試食したら何となく、買ってあげなきゃいけないかなぁ…て感じますよね。そういうもののことです。

しかしこれを詐欺とか催眠商法とか洗脳に使う人もいます。たくさん何かをあげて、「こんなに○○をされたから、私も○○をして返さなきゃいけない…」と自然と罪悪感を与える。この、「お返しをしなくては申し訳ない」という心理を利用して、相手をコントロールするそうです。

私は当時、「しつこく好き好き言われ続けているから、私も嫌田さんを好きにならないと(好意を返さないと)申し訳ない」と思うようになっていました。

普通の人ならそんな思考に滅多になりません。苦手な人から好意を向けられても「好きになれなくて申し訳ないな」なんて感じませんよね。

しかし私の場合「逃げられない」「好きにならないといけない」という強迫観念にとらわれた状況であったため、段々と「こんなに愛を向けてくれているのに好きになれなくて申し訳ない」と感じるようになっていて…気づけば言いなりになっていました。

――洗脳状態に陥っていると「ヨモギさん」に指摘されたときの心境はいかがでしたか。

まさか私がそんなわけない…と、半分思いましたが、半分は、前々から「私は気が弱いし洗脳されやすそうだな…」と考えることもあったので、洗脳状態だよと言われても「あぁそうか…」って感じでそこまでびっくりしませんでした。






取材・文=濱田瑠奈

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