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【漫画】クリーニング店の洗濯物にGPSが…洋服に隠された真相が「ビックリ」「悲しい」と反響呼ぶ

  • 2022年3月25日
  • Walkerplus

「衣食住」の言葉の通り、生きる上で必要不可欠で、個性も好みも千差万別な衣服。そんな服だからこそ、クリーニング店に出される一つ一つから、その人の生活や思いを読み取れることも。「洗濯物にGPS発信機がついていた」という出来事から始まる漫画の、予想外の結末にSNS上で「ビックリな展開」と反響が集まっている。

話題になったのは、『マンガ家だって女の子だもん』を連載中の漫画家・駒魔子さん(@pe_roco)が、自身のTwitterに投稿した「クリーニング屋の客の服にGPSが仕込まれていた話」。

ある日、新宿・歌舞伎町のクリーニング店に洗濯物を預けに来た一人の女性。彼女は近所にあるラーメン店店主の妻で、クリーニング店の常連でもある「ひなた」だった。いつもの通り服を受け取った店員の「ユリ」だったが、その服の中に位置情報を把握するためのGPSタグが縫い付けてあるのを見つけるところから話は始まる。

■服に縫い付けられていたGPS。ストーカー被害と思いきや……
小型のGPSタグは子供や高齢者の見守りに活用される反面、ストーキングに悪用されるという事例も。ユリたちは「彼女は誰かに監視されている」と考え、様子をうかがいにひなたの夫のラーメン店に足を運ぶ。だが、店にひなたの姿はなく、店主もどこか上の空で、その上なぜか、ひなたがクリーニング店に訪れた日を正確に把握しているなど、どうにも様子がおかしい。

店を後にしたユリは、歌舞伎町の街中でひなたを見かける。先ほど訪れた時、店主はひなたが「具合が悪くて家にいる」と話していたことから、店主が嘘をついているのではないかと疑う。

一方、クリーニング店を訪れるたびに、かつてキャバクラ勤めていた頃に戻るように装いが派手になっていくひなたにも困惑するユリ。謎が深まる中、ひなたの夫がクリーニング店を訪れる。「帰るぞ」と告げる夫に、ひなたは「私結婚してないけどっ!?」と言い放つ。そう、ひなたは自分の家も、夫のことも忘れてしまっていたのだ――。

■洗濯物の裏にある、歌舞伎町の人間模様
家庭内の不和やストーカー被害を想像してしまう展開から予想外の真相が明かされる同エピソード。Twitter上では3900件以上のいいねとともに、ユーザーから「こんな悲しい展開になるとは」「容易くグッと来ちゃったんですけど」と、驚きや感動のコメントが集まった。

この話は、駒魔子さんが「くらげバンチ」(新潮社)で連載していた『歌舞伎町の洗濯屋さん』内の一篇。日本最大の歓楽街である新宿・歌舞伎町に位置するクリーニング店を舞台に、クリーニングに出される洗濯物を介し、歌舞伎町で働く人たちや住人のさまざまな生活事情や人間模様が描かれる。

駒さんがクリーニング店でのアルバイトで体験したエピソードがきっかけで生まれたという本作。反響を呼んだGPSのエピソードは「実際によくGPSなどをコートに貼られたり、ポケットなどに入れられたりしていた友人がいました」とアイデアのヒントを教えてくれた。

今回の反響に「たくさんの方に読んでもらえたこと、またこの作品を知ってもらえたことが嬉しかったです」と話す駒さん。

興味を持った読者に向け、「人情物から怪談・ヒトコワ、介護や自殺から性まで、ベクトルの違う話がぎゅっと詰まった作品になっています。歌舞伎町にやってくるさまざまな人と主人公たちが袖振り合う様子や、主人公たちの小さくて大きな人生の一歩を是非読んでください」と、『歌舞伎町の洗濯屋さん』の見どころを語ってくれた。

取材協力:駒魔子(@pe_roco)
『歌舞伎町の洗濯屋さん』 (C)駒魔子/新潮社

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