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87歳のおばあが握るおにぎりの具は、カボチャのサラダに鶏レバー!?すぐ真似したくなる「おばあめし」

  • 2022年1月29日
  • Walkerplus

おにぎりの具材で目や鼻をつけた“顔おにぎり”をはじめ、みそ汁に蕎麦を入れた“みそ汁蕎麦”や、わざわざ「揚げずにからあげ」を使って作った“揚げてしまったからあげ”など、87歳の「おばあ」が作るユニークな料理が大人気の「おばあめし」。

その魅力をさらに伝える月イチ連載では、前月のおばあめしを細かく紹介!今回は、冬の寒さを吹き飛ばすようなユニーク過ぎるおにぎりや料理が目白押し。おばあの孫である大迫知信さんに、2021年12月のメニューを振り返ってもらった。


■おばあがイメチェン!ヘアスタイルの新定番が決定
87歳のおばあは体力の低下などもあり、以前のように外出する機会がめっきり減ってしまったという。それに伴い、新たな変化が訪れていると大迫さんは話す。

「じっと座っているのも大変だというので、美容室で髪の毛を染めることを控えていました。結果的に年相応というか、グレーヘアーも似合ってきたので、2022年からはこれがおばあの新定番になりそうです」

新年の幕開けが間近に迫った12月。おばあは驚きの料理を次々と手掛け、大迫さんの度肝を抜き続けたとか。ではさっそく、おにぎりから紹介しよう。

■もはや味が想像できないおにぎりが登場!
大迫さんが思わず「どういう発想!?」と悲鳴にも似た喜びの声をあげたのが、鶏レバーの炊き込みご飯おにぎり。お酒のお供やおかずの1品として親しまれる鶏レバーを細かく刻み、ゆで卵まで刻んでご飯と一緒に炊き込んだ。

「別の表現をすれば、『親子丼おにぎり』でしょうか。ちょうどおにぎりを作っているところを見ていたのですが、そのときから『一体、何を入れているんだろう』とドキドキして、良いサプライズになりました」。強いインパクトとは裏腹に、鶏レバーとおにぎりは相性抜群だったそう。

インパクトの強さという意味で絶対に外せないのが、かぼちゃサラダをご飯に混ぜ込んだおにぎり。大迫さんからの「クリスマスっぽいおにぎりを作ってほしい」というリクエストを受けて、カボチャのオレンジ色が印象的なおにぎりが誕生。

「今日はハロウィンかな?と一瞬、考えました。なぜクリスマスにかぼちゃなのか。なぜ惣菜のかぼちゃのサラダをご飯に混ぜ込んだのか…。味は塩気があっておいしかったのですが、おいしさの中に不思議な感情が残りました」。おばあの底知れない発想が生み出した、謎に満ちたおにぎりだったようだ。

そして、大迫さんがぜひ読者にもおすすめしたいと絶賛したのが、イカフライのおにぎり。スーパーの惣菜売り場で購入したイカフライを貼り付け、さらに混ぜ込んだおにぎり。

「意外とイカフライとおにぎりがすごく合っていました。おばあが、好物のイカフライとご飯をよく昼食にしていて思いついたようです。白ご飯の甘味とイカフライの味の濃さが癖になるんです。また食べたくなるおにぎりでした」

そして12月は伝家の宝刀である“顔おにぎり”が2パターンも登場。1つはキュウリの浅漬けで顔をかたどったおにぎり。そしてもう1つはナスの浅漬けで作ったもの。表情もちがっておもしろい!

「顔おにぎりが登場すると、やっぱりうれしいですね。ちなみに顔おにぎりは手間がかかるので、近頃は僕のリクエストがないと作ってくれないのですが、ナスのほうはおばあが自発的に作ってくれました。目や口元など部位ごとで切り方を変えているので、それだけ力を入れて作ってくれたんだと思いますね」

シンプルながらおばあのセンスが伝わってくるのが、大きな梅干しを使ったおにぎり。一見するとおばあめしらしからぬおにぎりだが、その梅干しの大きさゆえ、ちょこっとだけ表面に果肉があふれているのがポイント。

「とにかくデカい梅干しでした。ご飯の量を調整すれば果肉をおさめられたと思うんですが、あえて出しているように思います。食べたときに驚かないように中身がわかるようにしてくれたのかもしれません」。おばあの優しさが伝わるおにぎりだ。

年の瀬の忙しい時期にも関わらず、創作意欲を爆発させたおばあのおにぎり。新年はさらにパワーアップしたおにぎりが登場することだろう。

■カレー鍋にまさかのアレが投入。最高や、おばあ!
「鍋に入れるもん買うてこい!」というおばあからの指令を受けた大迫さん。無難な野菜などの具材と共に、ちょっとした挑戦心を燃やしてこれまでにないカレー鍋スープの素を購入。「カレーも鍋も好物だから、絶対おいしいはず!」と楽しみに待つことに。

手際よく鍋の準備をはじめるおばあを気にしながら、いよいよ晩ご飯の時間に。鍋の中には、大迫さんの大好物である牡蠣がたっぷりと投入されていた。おばあの知り合いから瀬戸内の牡蠣が送られてきたそうで、「こんな豪華で新鮮な食材があることを黙っていたとは、うれしいサプライズです」と大迫さん。

しかも珍しいことに、大迫さんの取り皿におばあが鍋をよそう事態も発生。「幸せでした。カレーも好き、牡蠣も好き。その両方を同時に味わえるなんて、こんな贅沢なことはありません。迷うことなく汁ごと白いご飯にぶっかけて、無我夢中で食べました!」

大迫さんがおいしそうに食べる姿がうれしかったのか、3日目の晩ご飯にも鍋の残りが食卓に並んだ。「あんなに食べたはずなのに、鍋の量はまったく変わっていませんでした。よく見るとナスなどの具材が投入されていました。でもカレー鍋はおいしかったので、やっぱり無我夢中で食べてしまいましたね」

■クリスマスは孫がおもてなし!料理センスは遺伝するのか?
クリスマスイブは、なんと大迫さんが料理を担当。ホワイト・クリスマスになぞらえて、手作りスープで仕上げる「ホワイト豆乳クリスマス鍋」。おばあのDNAを受け継ぐ大迫さんだけに、自身も「どんな料理になってしまうんだろう」と不安を覚えながら調理がスタート。途中、以前おばあがやったように「ここに卵焼きを入れてみよう」「シュウマイをいっぱい入れたらおいしいかな」などという誘惑を断ち切り、無事に鍋が完成。

その鍋を見たおばあからは、「きれいやん!」とお褒めの言葉が。気になるお味は…「100点!」とおばあが叫び声をあげたほどおいしく、どんどん鍋を食べ続けたとか。大迫さんも「上々の出来栄えでした。おばあもおいしく食べてくれて本当にうれしいですね」と安堵の表情。

食後のクリスマスケーキは、チョコレートティラミスとストロベリーチーズケーキを用意。チーズケーキを選んだおばあは満足そうにケーキを口に運び、「甘すぎへんし、ちょうどええわ」とこちらにも大満足。

クリスマスイブにおばあから最高の褒め言葉と喜びの表情をもらった大迫さんは、「今まで以上にうれしいクリスマスプレゼントになりました」と笑顔で話してくれた。



取材・文=橋本未来


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