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キユーピーが提案するサステナブルな食生活とは。代替卵「HOBOTAMA」にも注目

  • 2021年8月11日
  • Walkerplus

平和と地球の環境を守る17の目標、SDGs(エス ディー ジーズ)。国連に加盟する全193カ国が、2030年までに達成を目指す国際社会共通の目標だ。国も企業も私たちも「自分ごと」として考え、行動することが求められている。

今回は、「愛は食卓にある。」をコーポレートメッセージに、世界の食と健康に貢献することを目指す食品メーカー、キユーピーグループ「キユーピータマゴ株式会社」開発本部新領域創造部の梶聡美さんに、SDGsへの思いや、環境に配慮されたプラントベースフードについて聞いてみた。

■事業活動だけでなく、持続可能な社会を次世代につなげる
1925年、日本で初めてマヨネーズを製造・販売。「国連でSDGsが定められた2015年より、はるか90年も前から、キユーピーは『食を通じて社会に貢献』を実践。栄養価の高い卵黄タイプのマヨネーズには、日本人の体格向上や食生活の充実など、創始者・中島董一郎の願いが込められています」と梶さん。

以来、創始者の想いを大切に、生活スタイルや環境、食への意識が変化していくなかで、いつも食卓に新しい提案をしている。

「1958年には日本初のドレッシングを発売するなど、時代に応じた野菜の新しい楽しみ方を発信し続け、今では“サラダとタマゴのリーディングカンパニー”として、幅広い年代の健康に貢献しています。さらに食を担う事業活動だけでなく、社会や地球環境への貢献に向けたさまざまな活動を行っています。地球環境保全に積極的に取り組みながら、食を通じて社会課題に真摯に向き合い、持続可能な社会を次世代につなげることが役目だと思っています」

■2030年に目指す3つのビジョン
2018年12月に「キユーピーグループ 2030ビジョン」として、長期ビジョンが決められた。

「これは、『めざす姿』を実現するために、私たちが2030年に“どうありたいか”をまとめたものです。1 サラダとタマゴのリーディングカンパニー、2 一人ひとりの食のパートナー、3 子どもの笑顔のサポーター、の3つの視点を掲げています。6月30日に発売された「HOBOTAMA(ほぼたま)」は、この3つの視点を具現化するため、原材料の大部分を植物由来のものから作るプラントベースフードの開発に取り組み、これまで培ってきた食品を加工する技術や、より良い品質の商品を生み出す技術を生かした商品です」

■国内初の代替卵!プラントベースフード第1弾
得意とする食品加工の技術を生かし、卵は使用せず、アレルギーなど様々な理由で卵を食べられない人にも配慮された「HOBOTAMA」。豆乳加工品をベースに、スクランブルエッグのような見た目と食感を再現し、まさに先に述べられた、3つのビジョンに当てはまる。

特徴を聞くと、「解凍するだけでスクランブルエッグのようになります。シェフが丁寧に手作りしたような半熟感を再現しており、ファストフードやホテルといった飲食店などのメニューの付加価値を高めることができます。プレーンな味わいで、パンや野菜との相性がよく、サンドイッチや朝食メニューなどに幅広く使用できます。現時点では業務用のみの販売です」。

「アレルゲン配慮メニュー」として、保育園や宿泊施設での採用やメニュー化の連絡が続々きているとのこと。今後も外食シーンで楽しめる機会が増えそうだ。

■待望の卵アレルギー代替品に喜びの声が
国内では初めての代替卵商品「HOBOTAMA」。さまざまなメディアで紹介されたこともあり、お客様相談室にはたくさんの声が届いたという。

「多かった内容は、アレルギー食品の代替品として。お子さまが卵アレルギーで『卵の代替品として期待している』ですとか、『味付けがされていないので、いろんな料理に使いたい』『“オムライスやオムレツを食べたい”という夢を叶えられるのではと、ワクワクしている』『日頃食べ物にかなり我慢を強いられている子どもを喜ばせたい』といったお声をいただいています」

牛乳は豆乳やアーモンドミルクが、小麦は米粉があるが、卵には代替品がなかっただけに、アレルギー対策にも魅力的な商品と言えそうだ。

そして梶さんは、「ほかにもたくさんのお問い合わせや、一般市販のご要望をいただいています。発売前から反響が大きく、コンセプトに共感いただけるお声に喜びを感じています。今回『HOBOTAMA』を開発するにあたり、アレルギーや環境問題、動物愛護など、代替食品の意義は多岐にわたり、そして食への向き合い方もたくさんあることを知りました。この商品が、皆さまの食生活を、より豊かにするきっかけとして、お役に立てれば幸いです」と語ってくれた。

■これからもサステナブルな食生活を提案
日本でも近年、健康志向の高まりと地球環境への配慮の観点などから、プラントベースフードへの関心が高まっている。

「キユーピーグループが持つさまざまな食品加工技術を強みにすれば、おいしいプラントベースフードの提供が可能になります。キユーピーは、日本で最も多く卵を扱い、卵に精通したメーカーとして、今後も卵代替食品を中心にプラントベースフードのラインナップを拡充し、お客様の多様な価値観に新たな選択肢を提案する取り組みを広げていきます」と梶さん。

プラントベースフードの第2弾、第3弾の発表は未定とのことだが、2022年度には代替肉や代替チーズなどとのメニューの活性化促進を検討中とのこと。これからもサステナブルな食生活が充実することを期待したい。

※写真は一部イメージです。

取材・文=下八重順子

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