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【夏の自由研究】人気ゲーム「マインクラフト」で有名建築にチャレンジしよう

  • 2021年7月30日
  • Walkerplus

夏休みの自由工作を、なるべくラクに、なるべく安く完成させたい……!というキッズ&保護者のみなさんに提案!小学生に大人気のゲームソフト「マインクラフト」なら、どの子も乗り気で課題に取り組んでくれるのではないだろうか。



「マインクラフト(以下、マイクラ)」は、パソコン(Windows、Mac)やスマホ・タブレット、ゲーム機で遊べる、スウェーデン発のゲームソフト。2011年に販売がスタート、2019年には累計販売本数が1億7600万本を超えて「世界で最も売れたゲーム」に認定され、2021年現在までに2億本も売り上げた大ヒット作だ。

「マイクラ」の世界ではほぼすべてのアイテムが正六面体のブロックで表現され、それらを組み合わせることで、建築物を作ったり、地形を変化させたりできる。また、レッドストーン回路(特定のブロックに付与された特性や機能)を利用することで、作業効率を上げるためのさまざまな装置を作成することも可能だ。

さらに、チャット欄に決められた文字列を入力する「コマンド」を駆使すれば、より効率的にワールドを構築できる。この「コマンド」要素がプログラミングによく似ていることから、小学生向けのプログラミング講座で「マイクラ」が利用されているのだ。

ここでは初心者向けの工作として、「クリエイティブ」モードを使い、世界遺産にも登録されている金閣寺の舎利殿を建築する。動画サイトを探せば、よりリアルで緻密な作品が見つかるので、そちらも参考にして欲しい。


<準備するもの>
・パソコン、スマホ・タブレット、ゲーム機
・「マインクラフト」ソフト
※この記事では、iOS版(タブレット版)を使用

<作り方>
■1.建物の骨組みを作る
まずは、金閣寺の実際のサイズをインターネットなどで調べてみよう。「マイクラ」のブロック1個を1メートル幅と換算し、調べたサイズに合わせて作っていく。

先に土台ブロックを敷き詰め、次に柱、天井(であり、上階の床も兼ねる)の順でブロックを積む。1階にあたる「1層目」、2階にあたる「2層目」、3階にあたる「3層目」まで、骨組みを組んでしまおう。

☆ここではこのサイズで作成☆
土台:横幅12×奥行き9×高さ1ブロック
1層目の建物部分:横幅10×奥行き7×高さ3ブロック
2層目の建物部分:横幅10×奥行き7×高さ4ブロック
3層目の建物部分:横幅6×奥行き5×高さ3ブロック

ヒント:似ている素材を見つけよう
金閣寺の写真を見て、どのブロックが建材に近いか検討してみよう。「マイクラ」には金ブロックもあるが、このブロックはハーフブロックや階段ブロックが存在しないため、建築には不向きだ。ここでは、1層目に黒樫の木材と骨ブロック、2層目・3層目の骨組みと壁に樺の木材、屋根にディープスレートを採用した。

金箔が貼られた壁に近いブロックはどれだろう?

ヒント:柱にはフェンスや壁も利用できる
壁ブロックやフェンスブロックは、柱として使うこともできる。壁ブロックは横に繰り返しつなげると壁になるが、縦1列に積めば柱になる。フェンスは壁と接続していない部分に使うと、細い柱を表現できる。

■2.屋根を作る
階段ブロックとハーフブロックをピラミッド状に積み上げ、屋根を作る。まずは2層目の屋根から始めよう。一番上の木材ブロックの側面に階段ブロックを配置したら、1段下&外側にハーフブロックを配置していく。

3層目は、一番上の木材ブロック側面にハーフブロックを配置してから、一番上の木材ブロック上面に階段ブロックを、さらにその1段上&内側に階段ブロックを積みあげていく。頂上にあたる最上段には、シラカバの階段ブロックを背合わせに置いておこう。

ヒント:階段ブロックとハーフブロックの違い
階段ブロックで作ると鋭角な屋根になり、ハーフブロックで作ると角度のゆるやかな屋根になる。階段とハーフを組み合わせることもできる。

A.階段ブロックのみで作った屋根
B.ハーフブロックのみで作った屋根
C.ハーフブロック、階段、ハーフブロックの順に積んだ屋根
D.頂点とその次の段を階段、軒(のき)の部分をハーフブロックで作った屋根

ヒント:階段ブロックは向きを変えられる
ブロックを置く向きや位置により、階段ブロックは上下逆さまになったり、ほかの階段ブロックとつながったりする。これを上手く利用することで、屋根はもちろんのこと、ソファーや椅子、テーブルなどを作ることができる。

フルブロック(ここでは滑らかな石)の下半分に階段ブロックを置くと、見たままの階段に。フルブロックの上半分に階段ブロックを置くと、階段は逆さまになる。

フルブロックを横に見て、下半分に階段ブロックを置くと、壁に階段が横付けされる。上半分に階段ブロックを置くと、逆さまになった階段を横付けできる。


■3.屋根の反りを表現する
実際の金閣寺は、屋根が曲線を描いている。このカタチを表現するため、すでに並べた屋根のブロックに修正を加え、四隅をツンと持ち上げる形状へとアレンジしていこう。

ヒント:カドの反りを表現する
ハーフブロックを使って、カドの反りを表現してみよう。手順はこちら!

A.屋根の隅を2×2(4ブロック)壊す。ここでは、説明のためにあらかじめ隣接するブロックの色を変えた。

B.階段ブロックの下半分の高さに、ハーフブロックを写真のように3つ置く。

C.左側のハーフブロックに、もう1つハーフブロックを重ねてフルブロックにする。

D.フルブロックの上半分にハーフブロックをつなげたら、フルブロックを壊し、再度ハーフブロックを置き直して[B.]の状態に戻す。

■4.壁など細部を作り込む
2層目、3層目の屋根を修正したら、いよいよ本体部分に取りかかる。金閣寺の写真を見ながら、フェンスやトラップドアを使って柵を作り、壁は階段ブロックを積む。部屋の内部には光源ブロック(グロウストーンや海のランタンがおすすめ)を敷き詰めておこう。屋根の頂上にある鳳凰は、似たブロックで表現する。ここでは、フェンスブロックを台座に、鐘ブロックを2つ並べている。

ヒント:階段ブロックは光を透過する
フルブロックは光を通さないが、透過ブロックと呼ばれるハーフブロックや階段ブロックは、光を通す特性がある。これを利用すると、暗闇の中で建物が発光するような表現も可能に。試しに、光源ブロック(海のランタン)をフルブロックと階段ブロックで囲み、暗闇で比較してみた。階段ブロックからは灯りが漏れて明るく見えるが、フルブロックは暗いままだ。光源ブロック×フルブロックの組み合わせだけで暗闇に置くと、まったく灯りのない状態なのがわかる。

ヒント:「垂木飾」を表現する
せり出した屋根に「垂木飾」と呼ばれる装飾を加えると、よりお寺っぽさがアップ!階段ブロックを上下逆さまに、壁に横付けするだけ。せり出した屋根の内側に設置してみよう。

■5.周辺を整えたら完成
金閣寺の西側にせり出した「漱清(そうせい)」と呼ばれる吹き放しの建物を作り、逆サイドにある船着き場と建物の基礎部分を作り込む。また、金閣寺は「鏡湖池(きょうこち)」という池の上に建築されているので、地面を1段削り水を流し入れた。夜になると透過ブロックから灯りがこぼれ、金箔で輝く金閣寺の雰囲気により近付く。

■6.【応用編】縮尺を変えて作ってみる
上記のように実際の寸法をもとに作ると、細かい部分まで作り込めない。そこで、縮尺を1.5倍にすると、新たな発見や表現に出会えるだろう。より緻密に作りたい場合は、2倍、3倍と大きくしていくとよい。ただし、大きくなればなるほど使用するブロックが増え、挫折しやすくなるため、小学生なら1.5〜2倍サイズがおすすめだ。

<さいごに>
有名建築に限らず、たとえば自分の住む家や学校、地域のランドマークを作るのもいいだろう。身近な建物なら、実際のディテールを確認しながら作り込むことができるので、より完成度もアップするはず。

できあがったマイクラ建築は、スクリーンショットして提出すれば立派な自由研究になる。あわせて、建築物にまつわる寸法や装飾・建具の名前なども調べてまとめると、さらに内容の濃い研究になるだろう。

マイクラの建築は、インターネットで調べるとかなりの腕利きが見つけられる。YouTubeはもちろんのこと、個人ブログなども参考にし、建物作りのコツをマスターしよう。


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