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田中圭主演「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」が公開!「裏で支える人たちのすごいドラマです」

  • 2021年6月11日
  • Walkerplus

映画もドラマも主演が続き、引っ張りだこの田中圭。昨年公開予定だった主演映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」がコロナ禍の影響を受け延期していたが、2021年6月18日(金)に公開される。1998年の長野オリンピックのスキージャンプ、その大逆転の金メダルを裏で支えた人たちを描く作品だ。撮影は2020年1月から約1か月半、ジャンプシーンは競技の会場となった白馬ジャンプ競技場などで行われた。

実話に基づいて描かれた知られざる感動秘話。オリジナルストーリーのヒューマンドラマだが「細かいところまで思った以上に忠実で、これが実話なのはすごいです」と田中は言う。物語は、フィクションだとしても“出来すぎ”と言いたくなるほどの感動作。「実話なんてすごい」と観た人だれもが口にするだろう。主人公だけではなく、実在する登場人物それぞれの思いが胸に迫り、映画終了後に思わずスクリーンに拍手を贈りたくなる。

昨年、筆者は田中圭に生インタビューの機会を得た。撮影現場の話や共演者の素顔など、田中のコメントと共に映画の魅力をご紹介。

■あらすじ(1)
1998年、長野オリンピック・ラージヒル団体で、日本初の金メダルを狙うスキージャンプチーム(通称:日の丸飛行隊)。そこにエース原田のジャンプを複雑な思いで見つめる男、元日本代表・西方仁也(田中圭)がいた。前回大会・リレハンメルオリンピックで、幼い頃から共に練習してきた原田雅彦(濱津隆之)らと日本代表選手として出場するが、原田のジャンプ失敗で結果は銀メダル。4年後の雪辱を誓い練習に打ち込むが、代表候補に有力視されていながら惜しくも落選。失意の中、テストジャンパーとしてオリンピックヘの参加を依頼され、屈辱を感じながらも裏方に甘んじることになる。

■テストジャンパーとは
競技が始まる前にジャンプ台の状態を確かめ、選手が安全に飛べるようになるまで繰り返し飛ぶ裏方たちのこと。競技中に雪が降った場合には、何度も飛んでジャンプ台の雪を踏み固める。

■この作品に出演して
「長野オリンピックの時は中学2年生で、みんなで一緒になって応援していました。今回の作品を機に、実際に金メダルを取った表舞台を裏で支えている人たちにすごいドラマがあると知りました。こうやって形になり、多くの人にも知ってもらえる。素敵なお話に出合えたと思っています」

■オリンピックのスキージャンプ競技
物語は1994年のリレハンメルオリンピックから1998年の長野へ。ラージヒルジャンプ団体競技のクライマックス。年配の方、またはスキーのジャンプ競技が好きな人は、西方が日本代表最高飛距離を出したにもかかわらず、金メダルを逃した悔しい瞬間を覚えているのでは?「銀じゃダメなんだ。金じゃなきゃ」。西方の失意、周囲の思い。彼を幼い息子と共に見守り支える妻・幸枝(土屋太鳳)。実際は年上だが映画では年下の妻として描かれる。

「太鳳ちゃんが幸枝さんでいる時は、実際の夫婦のように支えてくれて。夫婦の在り方や支えられ方は、2人にしかわからないことがたくさんあるんだなと改めて思いました。幸枝さんの厳しいところは太鳳ちゃん本人が持っている芯の強さだったり、優しいところは本人の天然なところが相まって、すごくぴったりだなと」

■あらすじ(2)
元日本代表選手ながら裏方のテストジャンパーとなり、長野オリンピックで団体戦を迎える西方。エースは再び原田。が、日本は1本目のジャンプでまさかの4位に。2本目に逆転の望みを賭けるが猛吹雪のため競技は中断する。再開されなければメダルを逃がす危機に、審判員から「テストジャンパー25人全員が無事に飛べたら競技を再開する」という判断が。悪天候の中、西方ら25人のテストジャンパーたちに運命が託された…。

■クライマックスへ
“長野オリンピックまで、あと〇〇日”というカウントダウンで、ストーリーは展開していく。失意、絶望、屈辱、自暴自棄、嫉妬、恨み…あらゆる負の感情の中から、西方はどうやって立ち直っていくのか。そして、テストジャンパーたちの強い思いと勇気に心揺さぶられ、彼ら1人1人の飛翔から目が離せない。長野オリンピックで1本目と2本目の競技中断の間に、こんなジャンプが、こんなドラマがあったとは。日本代表選手、テストジャンパー、彼らの家族や関係者たちの思いに、感動感涙必至の作品だ。

■命綱を付けて臨んだジャンプシーン
2020年1~2月に撮影された本作。地上約130m、高層ビルならおよそ35階の高さにあるジャンプ台のスタートゲートに着き、命綱のロープを付けて滑り出すまでを田中自ら演じた。

「最初は本当に怖くて震えていました。でも、ずっとバーに座っていると高さにも慣れてしまって。この役なので、『自分は飛べる』と勘違いするんですね(笑)」

■テストジャンパーたち
西方をはじめ、さまざまな思いが交錯するなか、先の見えない吹雪の中を命懸けで飛ぶテストジャンパー。日本の金メダル獲得への希望を繋ぐために、そして自分自身のために。テストジャンパーたちの背景も描かれる。ケガのトラウマを抱えるジャンパー・南川崇(眞栄田郷敦)は架空の人物だが、唯一の女子高生ジャンパー・小林賀子(小坂菜緒/日向坂46)は実在の人物がモデル。今は当たり前の女性選手も、オリンピックで正式種目となるのはこの時から16年後の2014年という事実に改めて驚く。実在の人物で聴覚障害のあるジャンパー・高橋竜二を徹底した役作りで演じた山田裕貴は、田中とは共演経験もあり、お互いに信頼し合う仲だ。

「人見知りな菜緒ちゃんと郷敦とコミュニケーションを取るのに、裕貴も一緒に盛り上げてくれてすごく頼りになりました。難しい役でしたが裕貴らしく自分のものにして、いい仕上がりになっていると思います」

■長野に1か月滞在の長期ロケ
「東京生まれで、友達にも会えない地方ロケは基本的に嫌い」と言っていた田中が1か月間長野に滞在。「撮影は昼間なので早く終わり、ホテルのお風呂が22時までなので、ご飯を食べて21時に帰って、22時にはベッドにいる。東京ではあり得ない生活で、撮影が進むにつれて、どんどん体が元気になってきて。東京に帰りたくないと思うぐらい、長野、最高でした(笑)」

テストジャンパーのコーチ・神崎幸一には古田新太。撮影が早く終わると皆で食事に行ったという。「空いているテストジャンパーの子たちを連れて行って、すごく仲良くしてくださって。とにかく古田さんが楽しそうだったのがうれしかったです」

■初めての家族旅行
多忙を極める田中は「家族旅行をしたことがなかったんです」と言う。本作の撮影後、なじみのある場所へ初めての家族旅行をしたんだそう。

「みんなで楽しかったですよ。海釣りして3時間半何の当たりもなく、ずっと釣りをしている贅沢な時間も過ごしました(笑)」(田中)。また、子供たちとのドライブのエピソードも。「ナゾナゾとか、クイズを作らされるんです。で、出すとすぐ『次は?』。そんなにすぐ思いつかないから『携帯で調べろ』と。子供たちは答えたいから『早く次、出して!』。『運転中で無理だから。ママやって』って言うと『携帯見ると気持ち悪くなるから』ってやらない。だからずっと僕(笑)。でも、普段は家にいないし、一緒にいられる時ぐらいはいいかなと思っています」

■おいしいものにこだわる
「前は特に食べることにこだわりはなかったんです。ロケ弁を食べるのが当たり前の生活が10何年も続いていたので」と話す田中が変わったのは、ドラマ「恋がヘタでも生きてます」(2017年)で共演した高梨臨がきっかけだそう。

「彼女がすごいグルメで、その期間にみんなでおいしいご飯を食べに連れて行ってもらったりしていた時に、楽しいなと思って。3、4時間かけてカレーを食べに行ったりもするようになりました。地方に行った時は、そこでしか食べられないものや買えないものを探したり。楽しさが増えましたね。だから、自分たちで運転している時にサービスエリアに寄るとテンションが上がる。まず、地域独特の食べ物やお土産を見ます。屋台でテイクアウトできるご当地グルメもすごく好きですよ」

<田中圭プロフィール>
たなかけい●1984年、東京都生まれ。2000年デビュー以降、映画やドラマ、舞台で活躍。2018年の主演ドラマ「おっさんずラブ」で大ブレイク。現在、音楽番組「MUSIC BLOOD」(毎金23:00~、日本テレビ系)のMCとして出演中。映画では吹替出演の「ゴジラvsコング」(近日公開予定)をはじめ、「総理の夫」(9月23日公開予定)、「そして、バトンは渡された」(10月29日公開予定)、「あなたの番です 劇場版」(12月公開予定)、さらにhuluオリジナルドラマ「死神さん」(今秋配信予定)も控える。また、主演ドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」が放送待機中。

取材・文=高橋晴代
撮影=川田洋司
スタイリスト=岡部美穂
ヘアメイク=大橋覚

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