誕生から50年以上の歳月を経て、今なお進化と拡大を続ける特撮ヒーローの魅力に迫る展覧会「特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy」が、2021年1月31日(日)までひらかたパークにて開催中。
昭和～平成～令和と時を超えて愛されるシリーズのGenealogy(＝系譜）から、2020年の“いま”注目すべき作品群を結集。ウルトラマンのマスクの変遷や精巧なメカのミニチュア、ウルトラマン以外の円谷プロ作品などを含め、250点以上を展示している。
今記事ではその大阪展の見どころや大阪限定の展示を紹介する。
■どれも貴重でどれもおすすめの展示
『平成ウルトラセブン』にハヤカワ・サトミ隊員役で出演した女優の鵜川薫さんに、アンバサダーに任命された感想や大阪展の見どころなどを教えてもらった。
―隊員スーツを着られた感想をお聞かせください
「『平成ウルトラセブン』はもう22年前になりますが、私はこの一着しかなくて、撮影にもイベントにもずっとこれを着ています。着弾とかもあるのでもう穴が開いちゃっていますが、ずっと同じものを着ていけることはなかなかないことですし、着るとハヤカワ・サトミ隊員になったというか、ピシッとした感じになります。いずれはこのスーツも『特撮のDNA展』に展示されるのかなと思いながら、着用しています。
今でも着ることができて本当に良かったです。着る機会を与えていただいていることがすごくありがたいです。いくつになっても何年経っても、その時の隊員はその時のままで、ある意味特殊だなと思いますし、それが『ウルトラマンシリーズ』のすばらしさだと思います」
―アンバサダーに任命されたお気持ちはどうですか？
「『ウルトラマンの伝道師』を目指していたので、東京展、大阪展ともにこのお仕事を与えられたことがうれしくて、感動しています。マスクや原画、隊員服などの展示物を残しておくのは、場所も取りますし、メンテナンスも大変なことだと思うんです。そしてそれらが残っているというのは、とてもすばらしいことだと思いますし、それを伝えるのは大切なことだと、アンバサダーでのお仕事で感じました」
―大阪展の見どころを教えてください
「東京展をやっている時に、TwitterやFacebookなどで関西にも来て欲しいという声が多く、コロナ禍の状況ではありますが、ようやくそれが叶い、開催できることがとてもありがたいです。プロモーション動画にも参加し、東京展にも何度も足を運びましたが、『特撮のDNA』の展示は何時間も見ていられるほど貴重な展示がばかりです。
その中でも大阪ならではの展示がゴモラです。ゴモラと言えば、ウルトラマンと一緒に大阪城を挟んで対決するシーンが有名ですが、今回の会場には大阪城を背景にしたフォトスポットがあるので、まさにご当地ならではだと思いました。東京展とは違う、大阪展にしかない特別展示がいくつかありますので、ぜひ見ていただきたいです」
■大阪会場限定の8つの展示を大公開！
大阪会場でしか見られない展示物が8つあるので紹介しよう。
まず1つ目は、エントランスに立つ初代ウルトラマン。
続いて2つ目は、入ってすぐにある初代ウルトラマンの飛び人形。
3つ目は、『帰ってきたウルトラマン』に登場した古代怪獣ツインテール。
4つ目は、メイン展示の演出と連動する敵役のウルトラマンベリアル。
5つ目は、ウルトラ怪獣の中でも高い人気を獲得する古代怪獣ゴモラ。
6つ目は、「フォッフォッフォッ」と個性的な笑い声のバルタン星人とケムール人。
7つ目は、『ウルトラマンZ』(テレビ東京系列で毎週土曜9:00～9:30に放送中)のフォトスポット。
最後の8つ目は、迫力ある大画面のシアタールーム。
■ウルトラマンシリーズ以外のヒーローも見逃せない！
円谷プロ協力のもと、特撮のDNA製作委員会が総力をあげて、貴重な造形物やメカ、資料などを展示。さらに『ミラーマン』や『電光超人グリッドマン』などウルトラマンシリーズ以外のヒーローも登場し、見応え満点だ。
開催を記念した限定オフィシャルグッズを販売する物販コーナーや、イベントも催されるので、詳しくは特設サイトをチェックしてみよう！
取材・文・写真＝下八重順子
※価格はすべて税込です。
※本展に関して、12月19日(土)までは、土日だけの営業になりますので、入場の際はご注意ください。会場で当日チケットの販売もありますが、入場チケットは事前の購入がおすすめです。指定の販売先でご購入ください。購入した入場チケットに関しては、主催者側による延期・中止を除き、キャンセル・払い戻しはできませんので、予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
