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【コロナ対策情報付き】鶴ヶ城の歴史と見どころを徹底レポート!600年以上の歴史を誇る、会津若松市のシンボル

  • 2020年10月16日
  • Walkerplus

鶴ヶ城の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけ前に知っておきたい便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■鶴ヶ城ってどんなところ?日本で唯一の赤瓦を備えた天守閣
会津城、会津若松城とも呼ばれる鶴ヶ城は、1384年(至徳元年)、葦名直盛が東黒川館を築いたのが始まりといわれる。その後、豊臣秀吉の命令で蒲生氏郷が会津を治め、七層の天守閣を築き、1639年(寛永16年)、時の城主加藤明成によって現在の姿である五層の天守閣に改められた。戊辰戦争の際には約1カ月の間新政府軍との激しい攻防戦に耐え、難攻不落の名城と称えられたが、明治政府の命令で取り壊され、現在の天守閣は1965年(昭和40年)に再建された。

2000年(平成12年)に干飯櫓と南走長屋が本格復元され、2011年(平成23年)には天守閣の屋根を幕末当時の赤瓦に蘇らせた。鶴ヶ城は城郭自体が国の史跡に指定されており、日本唯一の赤瓦の天守閣として、また会津若松市のシンボルとして、多くの人々に親しまれている。

■【見どころ1】天守閣内の博物館で、会津の歴史を体験
天守閣内は博物館となっており、歴代領主の紹介や、激動の幕末期を今に知らせる展示など、鶴ヶ城と会津若松の歴史に触れる資料を展示している。また、一層では年間を通してさまざまなテーマの企画展・特別展を開催しており、来場者を楽しませている。五層は磐梯山や飯盛山などを一望できる展望層となっており、季節ごとに彩りを変える会津盆地の美しい自然の姿に魅了される。

■【見どころ2】城主氏郷が守った茶道文化
鶴ヶ城公園内にある、千利休の子・小庵が建てたと言われる茶室麟閣。千利休は会津藩主蒲生氏郷の茶道の恩師であり、利休が自害したのち、氏郷が子の千小庵を会津にかくまい、その間に小庵が氏郷のために造ったと伝えられている。戊辰戦争で会津藩が敗れ、新政府によって鶴ヶ城が取り壊される際、石州流会津怡渓派の森川善兵衛が、貴重な茶室が失われるのを惜しみ、1872年(明治5年)に自宅へ移築。以来約120年にわたり、森川家によって保全されてきたが、1990年(平成2年)、氏郷と小庵ゆかりの茶室を後世へ伝えるため、鶴ヶ城内の元の場所へ移築・復元された。

東日本では珍しい草庵風の茶室で、千松庵自ら削ったと伝えられている赤松の床柱など、当時の面影を感じさせるものが多く残されている。お抹茶も振る舞われており、お菓子付きで一席600円で楽しめる。静かな雰囲気の中、美しい庭園を眺めながらいただくお抹茶は格別だ。

■【攻略法・所要時間】施設担当者に聞く、おすすめの回り方
鶴ヶ城のおすすめの回り方と所要時間について、広報担当者は「鶴ヶ城天守閣→南走長屋→干飯櫓→茶室麟閣の順番での見学がおすすめです。天守閣入口すぐのスペースは塩蔵として用いられていた様子を再現しており、江戸時代に築かれた石垣が当時の姿で残っています。天守閣内唯一の遺構をぜひ間近でご覧ください。茶室麟閣では庭園を眺めながらゆっくりとお茶を楽しめます。所要時間は約60分から約90分で、朝一番と夕方は余裕をもって見学可能ですが、日によって11時から14時のお昼間は一時的に混雑する時間帯があります」とのこと。

■【イベント】祭りを通して四季折々の自然の美しさに触れる
「桜の名所100選」にも選ばれ、施設内には約1000本ものソメイヨシノが植えられている鶴ヶ城。例年4月上旬から5月上旬には「鶴ヶ城さくらまつり」が開催され、多くの観光客が訪れる(2020年度は中止)。また、10月16日から11月15日には日没から21時まで紅葉のライトアップが行われる予定。色鮮やかに照らし出された紅葉と、同じくライトアップされた天守閣が織り成す幻想的な美しさを堪能しよう。2月の第2土曜日とその前日には、約1万本もの絵ろうそくが灯る和の灯りのイベント「会津絵ろうそくまつり」が開催予定。季節によってさまざまな表情を見せてくれる。

■【グルメ】地元企業とのコラボグルメをチェック!
鶴ヶ城のおすすめグルメが、場内の鶴ヶ城喫茶で販売されている「銀シャチ焼き」だ。その名の通り鶴ヶ城の天守閣の屋根にあるしゃちほこを象ったお菓子で、味はあんこ(150円)とカフェオレクリーム(170円)の2種類。カフェオレクリームは福島県の人気商品「酪王カフェオレ」で有名な酪王乳業と岩村製餡とのコラボ商品で、コーヒーの香りが薫る甘さ控えめの優しい味で幅広い年代から人気を集めている。

■【お土産】登城記念にぴったりのお土産をゲットしよう
昨今の御朱印ブームもあって人気のお土産が、歴代城主の家紋が押印された御城印。伊達氏や蒲生氏、上杉氏などの有名大名の家紋が並んだデザインは壮観で、歴史好きならたまらない一品だ。価格は税込300円で、疫病収束の願いが込められた、赤べこの御城印もついた2枚セットが税込500円で販売中。御城印と同じく歴代城主の家紋が並んだ表紙デザインの御城印帳(税込2300円)も人気だ。

■【穴場スポット】高さ20メートル以上!迫力満点の高石垣
二の丸にある廊下橋から見える石垣は、鶴ヶ城の隠れた見どころスポットだ。高さ20メートル、長さは135メートルあり、東日本最大の規模を誇る。石垣は扇の勾配と呼ばれる美しい曲線を描いており、お堀を含めた景色は迫力満点!

■【アクセス】会津若松駅からはまちなか周遊バスが便利
鶴ヶ城へ行くにはJR会津若松駅から出ているまちなか周遊バスを利用するのがスムーズだ。会津若松駅からまちなか周遊バスで約10分から約20分、鶴ヶ城入口で下車し、徒歩約5分。まちなか周遊バスは「ハイカラさん」と「あかべぇ」の2種類があり、運賃は共に大人210円、小人110円(各税込)となっている。

鶴ヶ城周辺も観光したい場合は、1日乗り放題のフリー乗車券がおすすめだ。「ハイカラさん」「あかべぇ」のどちらも乗車可能で、運賃は大人600円、小人300円(各税込)。車の場合は磐越自動車道会津若松ICより約15分となっている。ただし、市街地は一方通行が多く思わぬ遠回りをすることがあるので、余裕を持って行動しよう。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・施設内の手指が触れる機会が多い場所を中心に、定期的な消毒清掃を行っています。
・お客様対応を行うスタッフはマスクを着用しています。
・売店レジ・鱗閣受付・喫茶コーナー・観光案内所に飛沫感染防止シートを設置しています。
・金銭やチケットの授受はトレーを介して行います。
・常時換気しています。
・展示室での解説を休止しています。
・映像コーナー、鉄門VRコーナーの放映を休止しています。
・混雑時にはあらかじめ入城制限をする場合があります。

取材・文=小川伸晃

<施設情報>
・住所:福島県会津若松市追手町1-1
・アクセス:【電車】JR会津若松駅よりまちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」で鶴ヶ城入り口下車、徒歩約5分【車】磐越自動車道会津若松ICより約15分
・営業時間:8:30~17:00(最終入場16:30)
・店休日:なし
・駐車場:西出丸駐車場200台・東口駐車場129台・南口駐車場35台(1時間200円※以降1時間ごと100円、各税込)
・入場料:鶴ヶ城天守閣大人(高校生以上)410円、小人(小・中学生)150円、鶴ヶ城天守閣・茶室麟閣共通券520円(各税込)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

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