シャクナゲが見頃の福島・浄楽園でハンドメードイベント 50店集結

  • 2025年5月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 福島市の日本庭園「浄楽園」(福島市桜本)で5月11日、「花の浄楽園 ハンドメードクラフトフェアvol.6」が開催される。四季折々の自然に囲まれた庭園で、ハンドメード作品や飲食、体験ブースが楽しめる。(福島経済新聞)

 室町時代の趣を備えた池泉回遊式庭園「浄楽園」

 会場となる「花の浄楽園」は、京都・金閣寺の庭園管理に長年携わる、先代の所有者で庭師の故玉根元次さんと、庭師で文化財庭園保存技術者協議会代表を務める弟の玉根徳四郎さんが作庭した池泉回遊式庭園。開園は1983(昭和58)年。約2.5ヘクタールの敷地には、池を中心に、赤松や五葉松、石組みを主体とした風景が広がり、日本三大五葉松の一つ「吾妻五葉松」も見られる。春のシダレザクラから初夏のアヤメ、秋の紅葉まで、四季折々の花と風景を楽しめる。期間中はシャクナゲと山ツツジが見頃を迎える。

 開催のきっかけについて、実行委員会の高橋真一(しんいち)さんは「先代の玉根元次さんが、よく花見山に来てくれていたご縁。『2代目は職人かたぎ。この庭を継承した際には、ぜひ手助けしてほしい』と言われていた。先代は前々から『東の花見山、西の浄楽園』となればと願っていた。当園は観光客がほとんどで、地元客が少ないので、イベントを通じてここの良さを知ってもらえたらと思った」と振り返る。

 当日は、クラフト作家や飲食店など約50店が集まる。アクセサリーや布小物、木工雑貨、アート作品、加工品、スイーツ、ドリンク、軽食などを販売。愛犬と楽しめる企画として、ペット用品販売や撮影会も予定。浄楽園御朱印も数量限定で配布する。「わびさびの歴史、花、映える風景、作家のクラフト作品など、いろいろな楽しみ方ができる」と高橋さん。

 高橋さんは「『地元の応援あっての浄楽園。もっと知ってもらって、わびさびを感じる静かな安らぎの場所となれば』という先代の思いを継いでいきたい」とも。「入園料は通常500円だが、イベント当日は無料。気軽に足を運んでいただけたら」と話す。

 開催時間は10時~16時。入園無料。

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