筑波山の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート！(※記事内で紹介しているイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
■筑波山ってどんなところ？日本百景にもあげられる茨城県のシンボル
茨城県つくば市北端にある標高約877メートルの筑波山。筑波山神社の御神体でもあり、西側の男体山(なんたいさん・標高約871メートル)と東側の女体山(にょたいさん・標高約877メートル)からなる、茨城県のシンボルのひとつだ。
登山には男体山方面へ行くケーブルカーと、女体山方面へ行くロープウェイの2種が利用でき、車窓からの美しい眺望が人々を魅了している。「日本百名山」「日本百景」「日本夜景遺産」に認定されるほどの山頂からの景色は、感動ものの絶景！ 見どころやイベント、グルメ、お土産などについて、広報担当者のおすすめを交えて紹介する。
■【見どころ】日本百景にもあげられる筑波山をケーブルカーとロープウェイで楽しむ
その美しい姿から、「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される筑波山。古くは万葉集にも詠まれた名山で、日本百名山、日本百景にもあげられている。男体山と女体山の展望がいい二峰があり、標高約877 メートルと百名山のなかでは最も標高が低く、気軽に登山が楽しめる。ケーブルカーやロープウェイが利用でき、無理のない登山ができるので家族連れにも人気だ。
まずは眺望の美しいケーブルカーとロープウェイを紹介しよう。「筑波山ケーブルカー」は、筑波山神社がある宮脇駅から男体山側の筑波山頂駅までを結ぶ、登山電車のような乗り物。全長約1634メートルと日本で3番目に長い距離を、最高時速約12キロ、毎秒約3.6メートルのスピードで約8分かけて筑波山頂駅へと登る。自転車で走るのと同じくらいの速度なので、景色をゆっくり楽しめる。車窓からは、春は梅や桜、初夏には紫陽花(アジサイ)、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の彩りが広がり、カメラを向ける人も多い。
「筑波山ロープウェイ」は、筑波スカイラインの終点・つつじヶ丘にあるつつじヶ丘駅(標高542メートル)と女体山駅(標高840メートル)の約1296メートルを、最高時速約18キロ、毎秒約5メートルで走り、所要時間6分で山頂駅に到着。
ロープウェイからは一年を通して関東平野を一望できるのが魅力。眼下には、霞ケ浦や太平洋、さらに東京都心のビル群をはじめ、東京スカイツリーや富士山などが見渡せ、感動の光景が広がる。また、ロープウェイは、バリアフリー対応になっているので、車椅子でも乗車できる。
■【見どころ2】多彩な自然の表情が見られ、撮影スポットとしてもおすすめ！
筑波山は、ケーブルカーとロープウェイという違ったタイプの乗り物がある全国的に珍しい山。「女体山山頂は切り立った断崖のような山頂なので、撮影スポットとしてもおすすめですよ」と話してくれたのは、筑波山ケーブルカー＆ロープウェイを運営する筑波観光鉄道株式会社の広報・須藤さん。
「ケーブルカーは斜面に沿って山の中を通るため、沿線に咲いている植物や木々を楽しむことができます。また途中に約118メートルのトンネルがあり変化に富んだ景色も人気です。ロープウェイは窓も大きいため、360度の大パノラマが広がります。特に秋から冬にかけては空気が澄んでいるので、よく晴れた日には東京スカイツリーや都心のビル群、房総半島や伊豆・箱根、さらには富士山まで関東平野が一望できますよ」と須藤さんは教えてくれた。四季の草花から関東平野の絶景まで、多彩な自然の表情と山独特の開放感に癒やされに訪れてみるのはどうだろうか。
■【イベント】ロマンチックな夜景が望める秋から冬の夜行運転も名物
筑波山は秋の紅葉も有名。「筑波山もみじまつり」などのイベントについて須藤さんに聞いてみた。「ケーブルカーでは、『筑波山もみじまつり』の一環として、例年11月の土日・祝日には沿線のもみじをライトアップした特別夜間運行が行われ、とても幻想的です。またロープウェイは、山頂から夜景を楽しんでいただこうと、秋から冬の土日・祝日限定で特別夜間運行を行います。クリスマスシーズンには、多くの観光客で賑わいますよ」とのこと。「日本夜景遺産」にも認定された山頂から見える関東平野の夜景は、とてもロマンチックですばらしく、デートにもピッタリだ。
■【攻略法・効率的な回り方】食事やお土産も満喫できる2時間コースがおすすめ
さまざまな楽しみ方がある筑波山。須藤さんおすすめの回り方を教えてもらった。「まずは歴史と伝統がある『筑波山神社』へお参りを。御朱印も授かれます。参拝後は、筑波山神社から徒歩5分のケーブルカー乗り場(宮脇駅)から、ケーブルカーに乗車し筑波山山頂駅へ(乗車時間8分)。下車後、山頂にあるコマ展望台の展望レストランで食事や軽食を楽しみましょう。食事後、15分から20分歩いて女体山方面のロープウェイへ移動し、女体山山頂の展望台から関東平野の素晴らしい景色を一望。そのあとは、ロープウェイでつつじヶ丘駅へ(乗車時間6分)。つつじヶ丘にはレストハウスがあり、筑波山随一の品揃えが自慢で、お土産や食事、軽食が楽しめますよ。これでだいたい所要時間は約2時間です」とのことだ。回っている間に食事や休憩が入るので、親子でも手軽に楽しめる。ぜひ参考にしてみよう。
■【グルメ】絶景が一望できるレストランで名物料理を堪能
山上には「つつじヶ丘レストハウス」や「つつじヶ丘ガーデンハウス」、「女体山展望パーラー」「展望台レストラン」「コマ展望台」の5カ所のレストランがある。
「ケーブルカー、ロープウェイの各駅周辺には、お食事のできるレストランやパーラーなどがございます。筑波茜鶏(あかねどり)のつくねや、地元産のシイタケ、ゴボウなどの黒野菜、地産小麦とレンコンパウダーで仕上げた麺に、ローズポークのバラ肉が乗るご当地うどん『つくばうどん』など、茨城の素材を生かした料理を、筑波山のおいしい空気と一緒にお楽しみください」と須藤さん。
また、「つくば地鶏を使用した『つくば鶏親子丼』や、つくば山麓産福来みかんを使用した『福来しょうゆラーメン』、また季節のソフトクリームも大人気です」とのこと。どのレストランも素晴らしい景色が見渡せるので、おいしいメニューを味わいながらゆっくりと過ごしたい。
■【お土産】人気のオリジナルTシャツなどお土産はここでゲット
関東平野の絶景を堪能したあとは、お土産探し。つつじヶ丘駅に隣接する「つつじヶ丘レストハウス」やケーブルカー宮脇駅の玄関口にある「宮脇駅売店」、男体山登山口も近いケーブルカー筑波山頂駅構内にある「筑波山頂駅売店」の3店舗があり、出発前や帰りに買い物ができて便利だ。
広報の須藤さんによると、「オリジナルのキャラメルやチョコロールクッキー、また筑波山オリジナルのTシャツ、バッチなどがそろう登山者愛用の『ヤマサンカ』関連商品も人気です」とのこと。ほかにも、つくば市産や茨城県産の旬食材を使ったお土産も多数そろえているので、ぜひ購入しよう。
■【アクセス・混雑情報】シャトルバスは毎日運行。グループなら車も便利
つくばエクスプレス線つくば駅が最寄り駅となる。駅前広場を利用したバスターミナル「つくばセンター」1番バス乗場の「筑波山神社入口・つつじヶ丘行き」より、直行筑波山シャトルバスで40分ほど。このシャトルバスは毎日運行。料金は「筑波山神社入口」まで大人740円、小児370円。「GWや10月、11月の土・日・祝日、お正月は道路が混雑しますので、時間には余裕をもってお越しください」と須藤さん。
■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・職員の検温とマスク着用、手洗いうがいを徹底しております。
・ケーブルカー・ロープウェイでは窓の開放による換気を実施しております。
・車内手すりや座席等の定期的な拭き取りや消毒を実施しております。
・密集をさけるため、乗員人員の制限を行っております。
・各駅に消毒液を設置しておりますので手指消毒にご協力ください。
・ケーブルカー・ロープウェイの乗車人員の制限や間隔を空けて整列してください。利用する場合はマスク着用をお願いいたします。
＜施設情報＞
住所：つくば市筑波
アクセス：【電車】つくばエクスプレスつくば駅から直行筑波山シャトルバスで約40分、筑波山神社入口下車徒歩15分でケーブルカー宮脇駅に到着。または直行筑波山シャトルバスで約50分、つつじヶ丘下車でロープウェイつつじヶ丘駅に到着【車】常磐自動車道土浦北ICから筑波パープルラインまたは国道125号経由約40分。北関東自動車道桜川筑西ICから県道148号経由約40分
営業時間：通常期9:00～16:40(季節により営業時間に変動あり) 最終入館は閉館の30分前まで
定休日：なし
駐車場：駐車場：市営駐車場：普通車453台(500円/1回)、大型車20台(2000円/1回)、二輪車10台(250円/1回) つつじヶ丘駐車場：普通車388台(500円/1回)、大型車12台(2000円/1回)、二輪車一定区間内(200円/1回)
料金：入山無料
取材・文=下八重順子
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2020年9月時点の情報です。
