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北陸 9日〜10日に季節外れの黄砂飛来か 異例の暖かさも 北陸三県の初雪はいつ

  • 2023年12月8日
  • tenki.jp

9日(土)夜から10日(日)の午前中にかけて、北陸地方に黄砂の飛来する可能性があります。もし黄砂が12月に新潟で観測されれば1967年の統計開始以来初めてとなります。車や洗濯物への付着のほか、アレルギー症状や呼吸器疾患の悪化のおそれがあります。また、9日は季節外れの暖かさで、12月なのに最高気温が20度を超えるところがあるでしょう。富山・金沢・福井では初雪が遅れていますが、初雪は来週末以降となりそうです。

低気圧が大陸で発達 砂を巻き上げつつ日本付近へ接近か

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昨日7日(木)の段階で、大陸に発達した低気圧があり、東へ進んで、明日9日(土)〜10日(日)にかけて北海道方面へ進むでしょう。低気圧の中心から延びる寒冷前線に沿って大陸から巻き上げられた黄砂が飛来する可能性があります。

北陸地方では、9日(土)夜から10日(日)午前中にかけて、広い範囲で黄砂が予想され、視程が10キロメートル未満となる所があるでしょう。もし、黄砂が12月に新潟で観測されれば、1967年の統計開始以降初めてになります。

※現在、黄砂を観測している地点は、札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の全国11地点です。

黄砂の影響は?

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北陸地方では、雨の降っている時間帯の黄砂飛来となる所が多くなりますので、黄砂まじりの雨となるおそれがあります。衣服や車などが汚れる可能性がありますので、お出かけされる方は弱い雨でも大きめの傘がよいかもしれません。

また、アレルギーや呼吸器疾患をお持ちの方は、症状が悪化するおそれがありますので、外出時はマスクを着用して体に取り込まないようにしましょう。洗濯物や布団などの外干しは、土曜日の早い段階で行い、土曜日の夕方以降は部屋干しとしたほうがよさそうです。

9日(土)は異例の暖かさも 12月なのに20度超えの所も

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9日(土)は、南から高気圧に覆われるでしょう。北陸地方は日中いっぱいは晴れる所が多いでしょう。日差しの力に加えて日本海を進む前線に向かって南西の風が吹くため、山越えの風(=フェーン現象)の効果もあって、12月としては異例の暖かさとなりそうです。

各地の最高気温は、富山で21度、金沢や福井でも20度が予想されます。北陸地方で12月に20度を超えることは珍しく、もし20度を超えた場合は、富山・福井では2018年以来5年ぶり、金沢でも2019年以来4年ぶりとなります。

富山・金沢・福井 遅れている初雪はいつ

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新潟では12月1日に初雪を観測しましたが、富山・金沢・福井ではまだ初雪を観測していません。初雪の平年日は金沢で11月24日、富山・福井で12月3日となっていますので、各地とも遅れています。

向こう一週間は、特別に強い寒気の南下はなく、平地では降り物は雨でしょう。一方、17日以降は平地で雪をもたらす寒気が入ってきて、広く雪となり、初雪となる可能性があります。初雪は平年より大幅に遅れますが、18日以降も雪が続き、初雪が初積雪となる可能性があります。

今年は暖冬傾向の予想ですが、日本海の海面水温が平年より高いこともあり、暖冬傾向の中の短期間の大雪には注意が必要となりそうです。

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