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10月の星空・天文情報 全国で「部分月食」 「オリオン座流星群」は好条件

  • 2023年10月1日
  • tenki.jp

10月の星空・天文情報です。29日の明け方には「部分月食」が起こり、部分食の始まりから終わりまで、ほぼ日本全国で見ることができます。9日は「10月りゅう座流星群」が極大に、22日は「オリオン座流星群」が極大を迎え、様々な天体ショーを楽しめそうです。

「秋の四辺形」に注目

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10月に入り、日の入りの時刻がずいぶんと早くなってきました。秋の夜長、じっくりと星空を眺めるのもよいでしょう。

日の入り直後には、空の高い位置に、まだ「夏の大三角」を見ることができます。一方で、東の空は秋の星座たちが見られるようになります。

秋の夜空を見上げると、大きな四角形の形に並ぶ4つの星が目につきます。「秋の四辺形」と呼ばれるもので、「アンドロメダ座」のアルフェラッツと、「ぺガスス座」の胴体を作る3つの星を結んできる四角形です。「ぺガススの大四辺形」とも呼ばれます。秋の夜空を彩る四角形は秋の星座のガイド役にもなります。

また、明け方の空には金星がとても明るく輝きます。特に24日には、金星が西方最大離角となります。西方最大離角とは内惑星が太陽の西側へ最も離れることで、最大離角の頃はいっそう見やすくなります。

29日 「部分月食」

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10月は、29日5時24分に満月を迎えます。
この日の明け方には「部分月食」が起こり、部分食の始まりから終わりまでをほぼ日本全国で見ることができます。(小笠原諸島などでは、月が欠けたまま沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」となります。)

月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。今回起こるのは、地球の影(本影)によって月の一部が隠される「部分月食」です。今回の月食では、月の直径の12.8パーセントまでしか地球の影に入り込みまず、あまり大きくは欠けません。

国立天文台によりますと、部分食が始まる(月が欠け始める)のは4時34分頃です。月は徐々に地球の影に入り込み、5時14分頃に月が最も欠けます(食の最大)。その後、月は徐々に地球の影から抜け出し、5時53分頃に部分食が終わります。

部分食が終わって間もなく、月の入りとなります。部分食の終わり頃には月の高度が低くなりますので、西の空が開けた場所で観察するとよいでしょう。

なお、満月には英語圏で様々な呼び名があります。10月の満月は、狩猟を始める頃などから「ハンターズムーン」と呼ばれます。このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも良さそうです。

【参考サイト】The Old Farmer's Almanac
AstroArts

9日 「10月りゅう座流星群」が極大

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9日は、「10月りゅう座流星群」の活動が極大となります。極大時刻は16時ごろで、日が沈んだあと夜の初め頃が見ごろとなります。

月明かりの影響が少ないため、条件は良いでしょう。1時間あたりの流星数は5個程度とみられています。数はあまり多くないものの、「10月りゅう座流星群」の流星はフワッとゆっくり流れる独特な飛び方ですので、観察してみるものよいでしょう。

22日 「オリオン座流星群」が極大

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22日は、「オリオン座流星群」の活動が極大となります。極大時刻は9時頃で太陽が昇っていますので、夜半から未明にかけてが見ごろです。月明りの影響はほとんどなく、条件は良いでしょう。1時間あたりの流星数は5個程度です。

極大を中心とした前後数日間は見られますので、晴れている日に観察するとよいでしょう。

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