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鳥取県に「大雨特別警報」 これまでに経験した事のない大雨 夜の災害対策ポイントは

  • 2023年8月15日
  • tenki.jp

気象庁は、15日16時40分、鳥取県に「大雨特別警報」を発表。5段階の警戒レベルのうち、もっとも高いレベル5で、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、最大級の警戒が必要です。すでに、鳥取県では記録的な大雨となっている所に、今夜にかけて同じような場所で大雨が降り続く見込みです。夜の災害対策ポイントをまとめました。

鳥取県に「大雨特別警報」発表 命を守る行動を

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台風7号の影響で気象庁は15日16時40分、鳥取市北部と南部に「大雨特別警報」を発表。5段階の警戒レベルのうち、もっとも高いレベル5で、最大級の警戒が必要です。

鳥取県では、台風が接近する前からすでに記録的な大雨となっています。レーダー解析では、15日明け方に鳥取市佐治などで1時間に90ミリ〜100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表。その後、午前8時前には「線状降水帯」が発生。1時間雨量の日最大値は、鳥取市佐治で97.5ミリと観測史上1位を更新(04:52)。24時間雨量は鳥取市佐治で465.0ミリ(観測史上1位)と、8月ひと月分の2倍以上の雨がたった24時間で降りました(17時まで)。

15日17時現在、鳥取県では1時間に鳥取市鹿野で57.5ミリ(8月1位)、鳥取市佐治で33.0ミリなど、非常に激しい雨や激しい雨が同じような場所で降り続いています。

台風7号は、15日17時現在、兵庫県豊岡市の南を、時速15キロと自転車並みの速度で北北西に進んでいます。15日夜遅くに日本海に抜け、その後は日本海をスピードアップしながら北上、18日には北海道の北で温帯低気圧に変わる見込みです。

台風が日本海へぬけたあとも、湿った空気の影響で、16日にかけて同じような場所で雨が降り続く見込みです。

すでに平年の8月ひと月分の2倍以上の雨 更に雨量が増える

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東日本や西日本では、これまでの総雨量が平年の8月の月降水量を超える大雨となっていて、鳥取県では、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっている所があります。

また、東日本や西日本では、台風本体や台風周辺の湿った空気が流れ込んで、大気の状態が非常に不安定となっています。中国地方では、線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いています。西日本や東日本では16日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

16日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方             200ミリ
北陸地方、中国地方        150ミリ
関東甲信地方           120ミリ
近畿地方             100ミリ
17日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方        100から150ミリ
の見込みです。

鳥取県では、土砂災害、浸水害、洪水害に最大級の警戒をしてください。また、西日本や東日本では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

暴風・高波・高潮に警戒

東日本から西日本では、15日は非常に強い風が吹き、16日にかけてしけとなるでしょう。

15日に予想される最大瞬間風速は、中国地方や近畿地方で35メートルと、木が倒れたり、看板が落下・飛散するレベルの暴風が予想されています。

また、東日本や西日本の太平洋側では、ウネリを伴った高波に警戒が必要です。あす16日が新月で、15日〜17日は大潮の時期です。台風の影響で、東日本や西日本では16日にかけて潮位が高くなる所があるでしょう。近畿地方では、高潮に厳重に警戒してください。

夜間の避難はかえって危険な場合も 垂直避難を!

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今夜(15日)は鳥取県を中心に、中国地方や近畿、東海地方で大雨が予想されていて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫の恐れがあります。

すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合は、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。少しでも命を守る行動をとってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

夜の災害 暗い中での行動は危険 家の中での対策を万全に

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夜の災害への備えとして、やっておきたい事は3つ。

・お風呂の水をためる
・携帯(スマホ)の充電
・ペットボトルを凍らせる

お風呂に水をためておくと、停電で断水時に何かと役立ちます。携帯(スマホ)は情報入手や連絡ツールに必須のため充電は満タンに。ペットボトルに水を入れ凍らせておくと、停電時は保冷剤の変わりになり、飲料水にもなります。凍らせる場合は、満タンではなく、少し減らして凍らせると破裂防止になります。

また、メガネやスマートフォンといった生活必需品、災害避難時の行動に必要となるものは、就寝時に枕元においておくようにしましょう。雨戸を閉め、雨戸がない窓はカーテンを必ず閉めること。飛来物で窓が割れ、ガラスの破片や床に散乱したものを踏まないよう、スリッパやスニーカーも置いておくと安心です。

夜間の災害時は、明かりの確保も重要になります。その際、家の各所の取り出しやすい場所に、複数用意しておくことをお勧めします。おすすめは、登山時などに使用する長寿命でコンパクトに収納できるLEDヘッドライトです。両手が空くため、荷物をもったり、とっさの事態でも手が使えたりするので安心です。なお、ろうそくやライターなど火を使うものは、ガス漏れ時に火事の危険があります。これらの使用は安全が確認されるまで使用は控えましょう。

停電になると街路灯はもちろん、信号機もつかなくなります。その場所にとどまることによって命の危険にさらされない限り、むやみに避難所などへ移動することは避けましょう。やむを得ず避難や外出の必要がある際は、必ず明かりで足元を照らし、複数人で行動するなど単独での行動は避けるようにしてください。

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