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台風7号 このあと北陸に最接近 暴風 高潮や高波 激しい雨 落雷や突風に注意警戒

  • 2023年8月14日
  • tenki.jp

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台風7号は、15日(火)から16日(水)にかけて北陸地方に最も接近するでしょう。屋外での作業が危険な程の暴風、福井を中心とした大雨などの可能性があります。今一度対策を確認して下さい。

台風7号の予想進路

台風第7号は、14日9時現在、潮岬の南東約260kmにあって、強い勢力で北西へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は965hPa、中心付近の最大風速は40m/sです。この台風は、15日9時には和歌山市の東南東約40kmに達して近畿地方を縦断する可能性が高くなっています、その後、15日の日中には福井付近を通過して、北陸地方に最接近するでしょう。16日に日本海に抜けたあとは、進路を次第に東よりに変えて日本海を北東に進み、18日にはオホーツク海で温帯低気圧に変わる見込みです。

警報級の可能性

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台風の進路に近い福井や石川では警報級の大雨となるでしょう。特に15日の福井県では、台風があまり速度を上げずに進む影響で警報級の大雨となる可能性が高くなっています。激しい雨や雷雨により、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害の発生リスクが急激に高まるでしょう。「自宅周辺の危険箇所」「自宅周辺の排水が問題なく行われるか」「万一の際の避難場所や避難経路」などを今一度確認し、安全な場所で過ごすようにして下さい。

また、台風の進路の東側では、広い範囲で南よりの強風となるでしょう。風は地形の影響を受けやすく南北走行の川沿いや谷筋など、局地的には暴風となる見込みです。「風で飛ばされやすい物は必ずしっかり固定するか屋内に移動する」「雨戸がない場合でもカーテンは必ず閉じる」「停電した場合に備えて、懐中電灯やフル充電済のモバイルバッテリー、エアコンが使えない場合の冷却グッズ等を多めに用意する」「農作物や農業設備へ被害が及ばないための対策の最終確認」等をして下さい。

台風の進路に近い福井では、気圧の低下により、海面が上昇する見込みです。 気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。 高潮と満潮が重なると、潮位がいっそう上昇して大きな災害が発生しやすくなります。海岸付近には絶対近づかないようにして下さい。

自転車並みの速度で進み影響が長引く

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このあとも、台風7号を流す上空の風は弱い見込みです。台風は、上陸の太平洋高気圧の縁に沿って、中部山岳を避けるような進路で北よりに進むでしょう。同じような所で総雨量が多くなったり、暴風が続いて、屋外での作業が危険な状況も予想されます。安全な場所で過ごし、自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報にも十分注意して下さい。

15日と16日に予想される風と波

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予想降水量

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8月1か月の平年降水量は、福井は150.7ミリ、金沢は179.3ミリ、富山は207.0ミリ、新潟は163.4ミリとなっています。その一方、16日6時までの48時間に予想される降水量の合計は、福井の多い所で260ミリ、同様にして石川は200ミリなど、1か月分の平年の量を上回る所もありそうです。雨の降り方に注意して、状況により早めの避難をするようにして下さい。

週間気温予報 台風によるフェーンも 熱帯夜や猛暑日はまだ続く

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台風は熱帯の暑い空気ももたらします。更に新潟・富山・石川県では、山越えの気流が風下で昇温するフェーン現象も発生し、危険な暑さが続くでしょう。この時期は、暑さに一番身体が慣れている時期ですが、夏の疲れが出やすい時期でもあります。熱中症などの健康管理、農作物の水の管理や家畜の暑さ対策など、引き続き十分な注意が必要です。

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