サイト内
ウェブ

高知県で非常に激しい雨 土砂災害に厳重警戒 台風7号北上で災害危険度高まる恐れも

  • 2023年8月11日
  • tenki.jp

台風6号は熱帯低気圧に変わりましたが、西日本には南から湿った暖かな空気の流れ込みが続いています。きょう11日も高知県では所々で非常に激しい雨を観測。これまでの大雨で地盤が緩み土砂災害が発生しやすい状態です。山の斜面や崖など危険な場所には近づかず、厳重警戒を。

きょう11日も四国で8月として記録的な大雨

画像A

長期間大雨や暴風をもたらした台風6号は、朝鮮半島で熱帯低気圧に変わりましたが、きょう11日も西日本には南から湿った暖かな空気の流れ込みが続いています。

雨雲の通り道となっている四国では、所々に活発な雨雲がかかっています。仁淀町鳥形山では1時間に68.0ミリ(午前11時54分まで)を観測し、8月として1位の値を更新しました。仁淀町池川で53.0ミリ(午前8時4分まで)、津野町船戸で51.5ミリ(午前11時41分まで)の非常に激しい雨を観測し、その後も断続的に激しい雨が降っています。

四国など西日本の太平洋側では、台風6号の影響で、地中にたくさん水分の含まれた状態が続いています。8月1日から10日の10日間の合計降水量は、九州や四国の広い範囲で2倍以上となっていて、高知県いの町本川では959.5ミリ(平年の約5倍)、屋久島町では818.0ミリ(平年の約9倍)などと平年を大幅に超えている所もあります。

きょう11日午後2時30分現在、高知県の仁淀町には「土砂災害警戒情報」が発表されています。雨が弱まっても土砂災害に厳重に警戒してください。

台風7号の北上につれてさらなる大雨に警戒

画像B

少しの雨でも災害が発生しやすくなっている所がありますが、局地的な大雨で土砂災害が発生しやすい状態の中、南から台風7号が北上です。

非常に強い台風7号は、暴風域を伴ったまま発達しながら北上を続け、きょう11日夕方にかけて、小笠原諸島に最も接近する見込みです。
その後も日本の南を北西へ進み、15日から16日頃にかけて、「強い」勢力を維持して東日本や西日本にかなり接近する恐れがあります。この強さで接近するとなれば、台風のまま上陸する可能性が高いでしょう。

さらなる大雨で災害のリスクが高まる所も出てくるでしょう。台風の北上に伴って、台風接近前から湿った空気が流れ込んで、局地的に大雨となる見込みです。特に台風6号で大雨に見舞われた地域では、引き続き、土砂災害に厳重に警戒してください。

台風の大雨 土砂災害の前触れは

画像C

台風が接近すると、大雨の恐れがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp