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北陸 猛暑の後は大雨か 熱帯由来の強い暖湿気が流れ込み前線活動活発化か

  • 2023年7月16日
  • tenki.jp

北陸地方では、フェーン現象や強い日差しにより、広い範囲で厳しい暑さとなっており、猛暑日を観測したところも多くなっています。17日(月・祝)も、富山・金沢・福井で猛暑日が予想されるなど、厳しい暑さが続くでしょう。一方、週明けは、太平洋高気圧の勢力が次第に弱まり、特に19日(水)は前線が北陸地方を南下するでしょう。現在、フィリピンの東で発達した雲がまとまっており、北上しています。これが北陸付近に流れ込み、前線の活動が活発化するおそれもあります。最新の情報に注意してください。

フェーン現象や強烈な日差しで今年一番の暑さも 17日も猛烈な暑さ続く 熱中症に警戒を

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きょう16日(日)の北陸地方は、各地で気温がグングン上がり、富山で36.9度、福井で36.0度など、北陸三県を中心に23地点で今年一番の暑さとなりました。
きょうは、日本の南海上で太平洋高気圧の勢力が徐々に強まり、北陸三県を中心に強い日差しが照りつけました。一方、日本海から東北地方には梅雨前線が停滞し、前線に向かって南寄りの風が吹いたため、フェーン現象の効果が加わって、気温が上がりました。

あす17日(月・祝)は、太平洋高気圧の勢力がさらに強まるでしょう。フェーン現象は解消しそうですが、朝から強い日差しが照り付け、猛烈な暑さが続くでしょう。あす17日(月・祝)の予想最高気温は、富山・金沢・福井とも35度と、猛暑日が続くでしょう。新潟県でも高田で34度、新潟で32度など、厳しい暑さとなります。

厳しい暑さは18日(火)まで続きそうです。この時期はまだ体が暑さに慣れていない時期となるため、熱中症リスクが高い時期と言えます。水分補給をこまめに行う、適切に冷房を使用する、外での作業はこまめに休憩をとるなどを心がけましょう。

暑さの後は大雨のおそれ 熱帯由来の強い暖湿気が流れ込んで前線活動活発化か

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18日(火)以降は、太平洋高気圧の勢力が急速に弱まるでしょう。18日は、前線が日本海で次第にはっきりしてきて、徐々に南下し、19日(水)に北陸地方を南下する見込みです。

また、現在フィリピンの東で発達した雲がまとまっています。これは、熱帯低気圧や台風になる前の段階の雲の塊になります。この雲域は、太平洋高気圧の縁を廻って北上し、東シナ海から朝鮮半島南部を経由して日本海に流れ込むでしょう。今の所、台風や熱帯低気圧にまで発達する予想はありませんが、熱帯由来の強い暖湿気として前線に向かって流れ込み、前線の活動が活発化するおそれがあります。

北陸地方では、19日(水)は、短時間強雨や落雷・突風などに注意が必要です。暖かく湿った空気の動向次第では雨雲が急発達し、警報級の大雨となるおそれもあります。また、先日の線状降水帯による大雨などで、地盤が緩んでいる所がありますので、土砂災害に注意・警戒してください。

これから台風シーズン エルニーニョ現象の影響で、盛夏期の接近が増える可能性

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台風の発生数は、8月が最も多く、次いで9月となっています。台風は太平洋高気圧の縁に沿って進みます。例年、8月は太平洋高気圧の勢力が強く、台風は大陸方面へ進むことが多いため、日本付近での台風シーズンのピークは9月となっています。

一方、今年はエルニーニョ現象の影響で、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱いと予想されることから、盛夏期の8月に台風が日本付近に接近してくることが多くなる可能性があります。また、2017年の台風21号や2019年の東日本台風など、10月に大きな被害をもたらす台風も発生しています。これから10月ごろにかけては台風シーズンと考えて、備えを万全に行いましょう。

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