サイト内
ウェブ

九州北部〜中国地方に危険な雨雲 11日まで断続的に非常に激しい雨 大雨長引く恐れ

  • 2023年7月9日
  • tenki.jp

きょう9日も活動が活発な梅雨前線の影響で、九州北部から中国地方を中心に発達した雨雲がかかっています。1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を所々で観測し、島根県大田市温泉津では1時間雨量が62.5ミリと7月1位の値を更新しました。土砂災害に厳重な警戒を。11日(火)にかけて断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨が長引く恐れがあります。

九州北部〜中国地方 危険な雨雲かかる

画像A

きょう9日は、梅雨前線が山陰沖から東北地方にのびています。前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発な状態が続いています。

午前11時現在も九州北部から中国地方に発達した雨雲がかかっています。1時間に福岡県久留米市で65.0ミリ(9時53分まで)、島根県大田市温泉津で62.5ミリ(10時00分まで)、佐賀県鳥栖市で55.0ミリ(9時58分まで)、山口県下関市で55.0ミリ(4時15分まで)、福岡県朝倉市で53.0ミリ(10時08分まで)と滝のような非常に激しい雨を観測しました。島根県大田市温泉津では7月1位の値を更新しています。

土砂災害に厳重警戒

画像B

きょう9日11時現在、福岡県、大分県、山口県、島根県、広島県には土砂災害警戒情報がでている地域があります。

降り続く大雨のため、土砂災害の危険度が高まり、避難が必要となる危険な状況となっています【警戒レベル4相当情報[土砂災害]】。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示などの情報に注意してください。

また、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒が必要です。

11日(火)まで大雨が長引く恐れ

画像C

梅雨前線は、11日(火)にかけても日本海から本州付近に停滞する見込みです。九州北部から北陸を中心に断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。いったん雨が小康状態になっても、再び活発な雨雲がかかり、大雨が長引く恐れがあります。さらなる大雨災害に厳重な警戒が必要です。

いつ避難する? タイミングは?

画像D

土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなるなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。

土砂災害の前触れは

画像E

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp