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梅雨末期の奄美「線状降水帯発生」災害に厳重警戒 梅雨の晴れ間で猛暑日に迫る暑さも

  • 2023年6月19日
  • tenki.jp

きょう19日午後2時20分、奄美地方で線状降水帯が発生しました。土砂災害などリスクが高まっていますので、厳重に警戒してください。西日本や東日本は広く梅雨の晴れ間となり、気温上昇。九州では猛暑日に迫る暑さになった所も。この先も湿度が高く、熱中症に警戒が必要です。

奄美で「線状降水帯」発生 梅雨の晴れ間で猛暑日に迫った所も

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きょう19日月曜、梅雨前線は沖縄や奄美付近に停滞しています。
午後2時20分、奄美地方(鹿児島県)に「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。活発な梅雨前線の影響で、奄美地方(鹿児島県)では局地的に雨雲が発達し、「線状降水帯」によって、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まっています。あす20日火曜明け方にかけて、土砂災害に厳重に警戒してください。

梅雨前線は本州からは離れて、南の海上にのびています。
九州から東海を中心に梅雨の晴れ間が広がり、西日本では猛暑日に迫る暑さになった所もありました。

午後3時までの最高気温は、宮崎県えびの市加久藤で34.7℃、大分県日田市と佐賀県白石町で34.1℃、佐賀市で33.9℃、熊本市で33.8℃まで上がり、いずれも今年一番の暑さになりました。
また、名古屋市で32.7℃、広島市で32.0℃、大阪市31.2℃まで上がり、徳島市や長崎市、大分市で今年初めての真夏日になるなど、東海から西の市街地でも真夏日が続出しました。

一方で、海風が入りやすい関東や東北の太平洋側では、きのう18日日曜に比べて、気温がやや低めとなりました。
午後3時までの最高気温は、東京都心は27.7℃、仙台市では24.5℃、きのうは今年初めて35℃以上の猛暑日を観測した前橋市では30.2℃です。
湿度が高いため、引き続き、熱中症に警戒が必要です。

熱中症搬送場所で最も多い「住居」

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きょうのような梅雨の晴れ間は、気温だけでなく湿度も高くなることが多いため、熱中症にかかるリスクが高くなります。

総務省消防庁が発表した2022年の熱中症の発生場所についてのデータによると、熱中症搬送者数が最も多かった発生場所は、住居(リビングや庭など敷地内すべての場所を含む)で、4割近くを占めています。
室内は屋外に比べると、熱中症にかかりにくいと思われがちですが、条件次第では熱中症にかかることがあります。
暑さが予想される際には、室内でも風通しを良くしたり、扇風機やエアコンを使用するなど、適切な暑さ対策を行って、熱中症に警戒してください。

週末はまるで夏本番の暑さ 沖縄は梅雨明けか

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この先、最高気温が30℃を下回る所でも、湿度が高く蒸し暑い日が続くでしょう。

21日水曜は西から雨の範囲が広がり、22日木曜は東日本でも局地的に雨が強まり、まとまった雨が降るでしょう。
雨で週半ばは、暑さは一段落するものの、23日金曜には、西日本から日差しが戻り、気温が急上昇する見込みです。

土日は夏の主役となる太平洋高気圧が勢力を強める見込みです。
沖縄は梅雨明けの可能性があり、九州から関東は再び梅雨の晴れ間で、まるで夏本番の暑さになるでしょう。
屋外のレジャーなどを計画されている方は、熱中症に十分警戒して、対策を行ってください。

熱中症の応急処置

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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