多肉植物は自身の体の中に水分を貯めておく機能が発達していて、体の一部から新しく別の株を作って簡単に増やしていくことができます。
その増やし方は「挿し木」「株分け」「葉挿し」という3通りがあります。
それぞれの方法とメリットをご紹介します。
挿し木とは、親となる株から穂を切り取り、土に挿して育てて増やす方法です。
まずは元気の良さそうな穂や延び過ぎてしまった穂を選んで、その穂先を切り取ります。
次に切り取った部分「挿し穂」を日の当たらない風通しの良い場所に立てておいて、切り口を乾燥させます。
湿っている状態で植えると切り口から腐ることもあるので、しっかりと乾燥させましょう。
挿し穂には水を与えずにそのまま乾燥させると、切り口のあたりに新しい根が発根します。
発根したら鉢に土を入れて、挿し穂を植え付けるとドンドン育ちます。
親株の方もしばらくしたら新しい芽が出て、元の大きさに戻ります。
子株が独立して繁殖していく多肉植物は、そのままでは一つの株がどんどん大きくなって鉢の中で根がいっぱいになり、お互いを圧迫してしまいます。
そこで、株分けすることで別々の鉢でのびのびと成長できるようになります。
株分けでは根が生えている状態の子株を分け、それぞれを別の鉢に植えます。
他の方法と違い、一度に大量に増すことはできませんが、根のついた状態から増やす方法なので、失敗は少なく確実に増やすことができます。
葉挿しは1枚の葉から株に育てていく増やし方です。
葉にたくさん水分を含んでいる多肉植物だからこそ可能な方法です。
他の方法より、大きくなるまで時間はかかってしまいますが、一枚の葉から育てられるので、一度に多くの株が作れるというメリットがあります。
うっかり取れた葉でも、株に変身させて育てられるという嬉しい方法です。
多肉植物は育てるだけでなく、増やすことも楽しみの一つのようです。
どんどん増やして、多肉植物いっぱいの鉢を作るのも楽しいかもしれません。
※トップ画像はPhoto by namakoさん@GreenSnap