宝の文字が美しい大きな帆が素敵です。俵やお宝の小物で飾って「めでたさ」を演出してください。金紙は薄くて折りにくく組み立てにくいので、普通の折り紙と2枚重ねにして折ります。パーツにボリュームが出て仕上がりも豪華になります。
はじめに|折り紙手芸の基礎
作品を作る前に、まずは折り紙手芸の基礎を理解してから進めましょう!
■折り方
3種類あります。お手元の紙が1対2なのか、1対2弱なのか、1対2強なのか、確かめてから折りましょう。
ここでは、1対2弱の場合(市販の紙、コピー用紙、広告チラシなど)のパーツの折り方が必要になります。折り方の詳細は下記で紹介しているので、参照してください。
【三角パーツの折り方(1対2弱の場合)】はこちらから
■道具とのり付け方法
組んだパーツはボンドを使って固定します。詳しいやり方は下記で紹介しているので、参照してください。
【折り紙手芸の道具とのり付け方法】はこちらから
■パーツのしくみ
別記事で紹介していますので、こちらより該当箇所をご参照ください。
必要な材料
★できあがり寸法:
船の全長=約21cm 幅=約15cm 首船の高さ=約13.5cm
帆の幅=約15cm 高さ=約18cm
●折り紙
・紙
5cm×9cm 金折り紙 605枚(1枚は折らない=船の後側)
5cm×9cm 色は自由、折り紙 604枚
(折り紙の金の場合は薄手の紙と2枚重ねにしてパーツを折る)
5cm×9cm 黒上質紙 35枚
・竹串 18cm 1本
・ボール紙 5cm×9cm
組立図
【船首】
【船体】
【帆】
*記号の見方
作り方
*帆を作る
01 2枚のパーツを持ち、「三角部分」にボンドをつけます。
02 そこにパーツをかぶせます。
03 しっかり奥までかぶせます。段差は外側で1cmくらい、内側はぴったり添わせて4mmくらいが良いでしょう。
04 同じもの(3枚1組)を5個作ります。
05 3枚1組を2つ並べて持ち、「三角部分」にボンドをつけます。
06 そこにパーツをかぶせます。
07 1段目4枚に2段目3枚をかぶせた形になります。
08 同様にしてつなぎ、1段目10枚に2段目9枚をかぶせた形ができました。
09 のりづけしながら、3段目は10枚のパーツをかぶせます。両端は1段目で余っていた「三角部分」にかぶせます。
10 6段目までかぶせたら、平らになるように意識しながらのりづけし(ボンドを差し込みます)、7段目は中央に黒パーツ8枚をかぶせます。
11 7段目の黒パーツの左右に金2枚ずつをかぶせたら、8段目は中央に黒パーツ1枚を配色し、端の「ヒラヒラ」が出ないようにしながらかぶせます。
12 9段目は右から4つ目に黒パーツ1枚を配色し、中央(金パーツのあいだ)に黒パーツをはさみます。
13 10段目の中央に黒パーツ5枚をかぶせますが、中心は金と黒の「三角部分」を2枚ずつ入れます。
14 10段目をかぶせたところ。文字の縦ラインがつながります。
15 11段目も金パーツをかぶせて、中央(金パーツのあいだ)に黒パーツをはさみます。
16 12段目の中心は、金と黒の「三角部分」を2枚ずつ入れて黒パーツをかぶせます。
17 12段目をかぶせたところ。文字の縦ラインがつながります。
18 13段目は中央に黒パーツ5枚を配色してかぶせます。
19 14段目は中央に金パーツ7枚、その横に黒パーツを1枚ずつ配色してかぶせます。
20 15段目は中央に黒パーツ8枚を配色してかぶせます。端の「ヒラヒラ」が出ないようにします。
21 16段目は中心に黒パーツ1枚を配色し、端のパーツは外側の「ポケット部分」を使ってかぶせます。
22 17段目は金パーツをかぶせます。パーツの横ラインを揃え、表面が平らになるように形を整えます。
23 裏側から見たところ。帆の形を整えながらのりづけします。裏側からパーツの接点にボンドをつけてそのまま乾かします。
*舟を作る
24 三角パーツのとんがり部分にボンドをつけ、2枚のパーツを貼り合わせます。
25 同様にして、5枚を貼り合わせたら洗濯ばさみで止めておきます。
26 5枚貼り合わせた束を4個作ります。
27 5枚の束どうしを貼り合わせます。
28 底部20枚を貼り合わせて乾かします。
29 底部の「直角部分」を手前に向け、1段目のパーツの「とんがり部分」が手前を向くようにかぶせます。ボンドをつけて、2つのパーツにまたがるように。
30 1段目19枚のパーツをかぶせたところ。しっかり奥までかぶせ、1段目のとんがり部分が飛び出た形になります。
31 組み立て図を見ながらかぶせます。端は「ヒラヒラ」が出ないよう、2段前の「三角部分」にをかぶせます。
32 7段目までかぶせたところ。「とんがり部分」を飛び出させ、丸みを帯びた形に整えてのりづけします
33 組み立て図を見ながら16段目までかぶせたら、のりづけします。
34 荷造りテープを巻いてカーブを保ち、乾かします。
35 ボール紙と金紙を船尾の形に合わせて半円形に切り、貼り合わせて5ケ所ほど穴をあけておきます。
36 ボール紙の面を船尾に貼り、爪楊枝にボンドをつけて刺して固定します。
37 船首の部分を組み立ててのりづけします。船尾に刺した爪楊枝の飛び出している部分を切り取ります。
38 船首の鳳凰の頭を作ります。
39 鳳凰の頭を船首に差し込みます。
40 帆の裏側に竹串を刺してボンドで止めます。
41 舟に帆を置き、竹串を支えにします。
42 できあがり。
本「リサイクルと指先の運動になる 折り紙手芸」の紹介
ご紹介した『折り紙手芸「宝船」』のレシピを掲載している本はこちらです。
指先の運動とリサイクルのクラフト。ペンギン、宝船、フクロウ、打ち出の小槌、だるま、パンダ、鶴、青龍、フランス人形など作り方付きで紹介。
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