こんにちは、ズボラ系家事コツ研究員の小町ねずです。日差しが強くなり、日焼け止めが欠かせない季節になりました。
ウォータープルーフの日焼け止めは汗に強いのが魅力ですが、水にも強いため洋服につくと通常の洗濯ではきれいに落とすことができません。放置するとシミになってしまうので、困りますよね。
今回、洋服についた日焼け止めの落とし方を調べてみたところ、様々な方法が見つかりました。どの方法が効果的なのでしょうか?実際に試して比べてみることにしました。
洗濯方法を試す前に、まず知っておきたいのがこちら。
白い服に日焼け止めがついてしまった場合、塩素系漂白剤が効果的では?と思いがちですが、これはNG。実は、日焼け止めの成分に反応してピンク色に変色してしまうことがあります。
試してみると、派手なピンク色になってしまいました。
すべての日焼け止めで変色が起こるわけではありませんが、漂白剤を使う場合は、酸素系漂白剤を選んでくださいね。
また、ピンク色に変色しても、洗浄力の高い濃縮タイプの洗剤で洗えば落とすことができます。その際は、漂白剤をつけた部分をよく水洗いしてから洗濯しましょう。
では、洋服についた日焼け止めを落とす5つの方法をご紹介します。今回試したのは、以下です。
A:濃縮タイプの液体洗剤の原液を塗って時間をおく
B:食器用洗剤で落とす
C:クレンジングオイルで落とす
D:液体洗剤に消毒用エタノールを加えたもので落とす
E:ハンドソープで落とす
使用したのは、薄いベージュ色のウォータープルーフタイプの日焼け止め。洋服は汚れが目立つ白色のシャツを使用しました。
各方法は以下のやり方で行いました。
濃縮タイプの洗濯洗剤を原液のまま馴染ませ、約2時間放置。その後つまみ洗いをして水で洗い流します。
食器用洗剤を馴染ませ、つまみ洗いをして水で洗い流します。
日焼け止めがついた面にキッチンペーパーをあて、裏側からクレンジングオイルを馴染ませます。歯ブラシで裏側から優しく叩いたあと、水で洗い流します。
液体の洗濯洗剤(蛍光剤未配合のもの)2に対し消毒用のエタノール1の割合で混ぜて洋服に馴染ませます、その後つまみ洗いをして水で洗い流します。
ハンドソープを馴染ませ、つまみ洗いをして水で洗い流します。
筆者は、Cのクレンジングオイルが効果的だと予想しました。油汚れに強い食器用洗剤も健闘しそうですが、果たして結果は……?
各方法の結果を見ていきましょう。
きれいに落とすことができました!時間を置いたため、生地にしっかりと馴染ませることができたようです。
洗浄力が高い濃縮洗剤を原液で使ったのも良かったのかもしれません。
期待度が高かった食器用洗剤ですが、汚れは落としきれませんでした。日光にかざしてみると、薄いベージュ色が確認できます。
油汚れに強い食器用洗剤ですが、様々な成分が配合されている日焼け止めには対処しきれなかったようです。
さすがメイク用のクレンジングオイル。ウォータープルーフ処方もなんのその、きれいに落とすことができました。
ただし、ゴシゴシと強く洗うと繊維が傷む恐れがあるので要注意。裏側から優しく叩き落とす必要があります。
多少手間がかかるもののそれほど時間がかからないので、お出かけ前でも無理なく行うことができそうです。
掃除に使われることも多いエタノールを加えることで、洗濯洗剤をパワーアップさせたのがこの方法です。
汚れはほぼ落ちたけれど、うっすらと色が残っていまいました。
しっかりと馴染ませる必要があるようで、再度入念に馴染ませるときちんと落とすことができました。
エタノールが必要ではありますが、時短で落とせる方法です。
一番色が残っていたのがこちら。目立たなくなっているものの、色が確認できます。
自宅では他の方法を選択したほうが良さそうです。
Aの「濃縮タイプの液体洗剤の原液を塗って時間をおく」方法が一番適しているようです。
他の方法と違い衣類用のアイテムだけで対処しているため、生地を傷める心配がないのが長所。時間がかかるためお出かけ前に行うのは難しいけれど、余裕があるときはこの方法がおすすめです。
時間がないときは、Cの「クレンジングオイルで落とす」方法が最適。
クレンジングオイルは日焼け止め以外に、ファンデーションや口紅などの汚れを落とせるため、持っていない方はお試しサイズを買っておくと便利。何かと役立ってくれますよ。
外出先での応急処置には、トイレに置いてあることが多いEの「ハンドソープで落とす」方法がおすすめ。その場で落としきることはできないけれど、早めに対処しておけばその後の洗濯が楽になります。
いざというときのために、覚えておきたい方法です。
また、食器用洗剤・クレンジングオイル・エタノール・ハンドソープは洋服に使うと色落ちを起こすことがあります。目立たない部分に試して色落ちがしないか確認してから使用してくださいね。
うっかり日焼け止めが洋服についてしまっても、自宅にあるアイテムできれいに落とすことができることがわかりました。
これでもう慌てなくても大丈夫!早めに処置をして、大切な衣類にシミを残さないようにしてくださいね。
撮影・文/小町ねず