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【わぉ!な旬のご馳走】あさりのオハコ!浜の香りと旨みただよう春のごちそう「潮汁」

  • 2020年4月24日
  • NACS-J
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▲潮干狩りで獲ったあさり 横須賀市走水海岸にて(写真:大野マサト)

あさりは、酒蒸し、潮汁、味噌汁、深川めしのほか、クラムチャウダー、ボンゴレパスタなど、和洋問わず楽しめる献立には枚挙にいとまなく、通年食卓を楽しませてくれる二枚貝のひとつです。そしてなんといっても美味しい時期は産卵前のまさに春の今!身がふっくらとして甘みがあり、春の必食魚介のナンバー1といっても良いくらいです。

 どんな食べ方をしても美味しいあさりですが、今回はダイレクトにシンプルにあさりの旨みを堪能できる潮汁をご紹介して参ります。

 

あさりの潮汁


(砂抜き)

・ バットにあさり500gとあさりがかぶるぐらいの塩水を入れ、新聞紙や鍋の蓋などを被せ、冷暗所におく。

・ 塩水は、水600ccに対し塩大さじ1の比率を目安に、あさりがかぶるぐらいの分量を用意する。

・ 一晩ほどして、砂抜きされていることを確認し、あさりをやさしくこすり洗いする。


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▲バットにあさりがかぶるぐらいに塩水を入れます(写真:奥田ここ)

 

(作り方)

1. 鍋に昆布と砂抜きをしたあさりと水5カップを入れ、弱火にかける

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▲あさり、昆布、水を鍋に入れる(写真:奥田 ここ)

2. あさりが大方開いたら、ザルに湿らせた布巾をのせ、漉す

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▲あさりが開いたところ、鼻に届く美味しい香りもごちそう(写真:奥田ここ)
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▲出汁をこす(写真:奥田ここ)

3. 2の漉した出汁を鍋に戻し、ひと煮立ちさせ、塩小さじ1弱と日本酒大さじ1で味を調え、2のあさりを鍋に戻す

4. お椀に盛付け、お好みで青ねぎを散らしたら出来上がり


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▲出来上がり(写真:奥田ここ)

着物をたくし上げ、潮干狩り(汐干狩)を楽しむ姿が江戸時代の浮世絵にも見られるなど、あさりと日本人とのつきあいは長く、コハク酸の旨みは時代を経てなお、今に伝わる春のごちそうです。

 潮汁を美味しく作るポイントは、あさりの旨み「コハク酸」の出汁をとりつつ、あさりにもジューシーな旨みを残すよう、加熱し過ぎないことと、日本酒をそえることで旨みをぐんと引き立てます。残ったときは、あさりの身を外し、ごはんを流水でささっと洗い、汁にいれ雑炊に。パルミジャーノレッジャーノなどのチーズをおろして足しても美味しいですね。ぜひお試しください。

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●奥田 ここ
 料理研究家。外資系コンサルティング会社に勤めるかたわら懐石料理を学び、2007年に近茶流講師の許状を取得。
 またイタリア滞在中に、素材を活かしたシンプルな家庭料理の素晴らしさも学ぶ。かつての築地市場や現在の豊洲市場をはじめ、世界各地の市場を師と仰ぎ、旬の食材を中心にした「和食」及び「イタリア家庭料理」の料理教室を主宰するほか、国内外での出張教室や外国人向け料理教室なども要望に応じて開催。
 また、各種媒体・広告へのレシピ提供や国内外での出張料理、食材産地での取材、食に関する企画・執筆にも取り組む。素材の味を大切にし、無駄なく使いきる献立作りを心掛けている。

 趣味は世界各地の市場巡り・茶道(裏千家専任講師)・サッカー・相撲・写真。
好きなものはシャンパンと着物、好きな言葉は馳走。
https://kokookuda.com/

 

出典:わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト Facebookコラム
(2020年4月1日)
https://www.facebook.com/wow.wow.biodiversity.project/

※「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」は、公益財団法人日本自然保護協会とソニー株式会社が協働で実施しているプロジェクトです。
「わぉ!」という自然のおもしろさや不思議に触れたときの感動を多くの人に伝え、みんなで共有することで、自然を好きになってもらい、生物多様性の保全につなげていきます。

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