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「思い出の品」を手放すことに心残りが...「気持ちを整理する5つのことば」

  • 2024年3月22日
  • レタスクラブニュース


片づけが得意な人でも、ハードルが高いのは「思い出の品」。片づけが苦手な人はなおさらですね。思い出とものを切り離して考えられるようになると、手放しやすくなります。今回は、公認心理師でメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんに、捨てにくいものを処分するときの気持ちを整理について教えてもらいました。

教えてくれたのは▷公認心理師、メンタルケア・コンサルタント 大美賀直子さん


「こころと人生と人間関係のベストバランス」を提案する、AllAboutのストレスガイド。自身も更年期や子どもの成長により「中年の危機」「空の巣症候群」を経験。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)など。

ものが消えても思い出は消えない



思い出品への未練を断ち切る方法は、思い出とものを切り離して考えることです。だって、頭で思い浮かべれば、思い出はいつもあなたのそばにあるのですから。とはいえ「大切にしてきた縫いぐるみをゴミに出すことなんてできない」など、そう簡単に切り離せない人も多いでしょう。

そこでまずは、思い出品と自分が一緒に写った写真を撮ってみるのがおすすめ。その写真が思い出を強く想起させてくれますし、ものを保管するよりずっとコンパクトです。

捨てることを意識し過ぎない



家の大きさや収納場所には限りがありますから、思い出品を全部取っておくわけにはいきません。でもだからといって、なるべく早く捨てなければいけない、ということでもありません。「捨てなくちゃ」と義務感で思っているうちは、ものに対してまだ未練があって、捨てるタイミングではないのかもしれませんね。

例えば「1年は保留」と決め、1年後に見返してみましょう。時間とともに気持ちは変わります。意外とあっさり「もういいや」と思えるものです。

自分の変化を受け入れる



日常は変わりなく続くように見えても、実際は刻一刻と変化しています。子どもは成長しますし、自分自身も確実に年を重ねます。「過去のものを整理したい」「思い出品をある程度処分したい」と思うのは、「過去も大事だけれど、それより今を大事にしたい」という心の表われであり、手放したい=自分が変わりたい予兆でもあるのです。思い出品の処分とは、「自分の変化」を受け入れることなのです。

何度でも思い出し思い出をかみしめよう



繰り返しになりますが、思い出にまつわるものがあってもなくても、思い出はいつもあなたのそばにあります。ですから「あのころの子どもたちはかわいかったな」「私もがんばってたな」などと何度でも過去を思い出し、心ゆくまで思い出をかみしめてください。

すると案外、思い出品への執着心は薄れてくるものです。思い出にまつわるものへの執着ではなく、いつも自分に寄り添ってくれる温かな記憶という形で思い出を大切にしましょう。

新しいことを始めると思い出とお別れしやすい



思い出に執着するのは、「今の自分」を満喫できていないから、という場合もあります。思い出品の処分が苦しいなら、それより先に何か新しいことを始めてみるのも手ですね。YouTubeを見ながらヨガをするのでもいいですし、ペットを飼うのもいいかもしれません。

例えば、「猫を飼い始めたらキャットタワーを置く場所が必要になった」→「もう使わない子どもの学習机はこれを機に処分」など、必然的に思い出とさよならできたりしますよ。

* * *

大切なのは、無理に捨てようとしないこと。自分のタイミングで、できそうな手放し方をぜひ実践してみて!(編集:西條)

イラスト/おふみ 編集協力/宇野津暢子



文=徳永陽子

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