日ごろ、防災意識が高く、備えをしている人でも、寝ている間の災害に対しては、どうしても無防備な状態になってしまいます。突然の地震に備えて、寝室の整理も重要と教えてくれたのは、防災士であり、整理収納アドバイザーとしても活躍する熊田明美さんです。寝室では、特に倒れると危険な背の高い家具類は置かないように見直しましょう。さらに割れたものなどから足を守るスリッパや運動靴を寝室内に用意しておくと安心! それでは、具体的な寝室の防災お片づけについて、チェック!
寝室をすっきりさせるコツ
■クローゼットは、着ない服よりも防災グッズを!
値段が高かったから、いつかお呼ばれがあるかも、やせたらいつか…などと、さまざまな理由で、もう着ないのに捨てられない服が、クローゼットを占領していませんか? ほとんど着ていない服で収納スペースをとるのはもったいないことです。もう着ない服は整理して、空いた場所は命を守るための防災グッズや備蓄品の置き場にしませんか?
■防災お片づけ、寝室はここをチェック!
■ドアの横に家具はない?
倒れたときに出入り口を塞いでしまう位置に家具を置くのはNGです。また、寝ている人に影響がないように配置をし、必ず転倒防止対策をしましょう。
■明かりは確保できている?
寝床から手の届く位置に、懐中電灯など、明かりがつくものを用意しておきましょう。停電時に転倒する保安灯も便利です。乾電池やコンセント、USB充電タイプがあります。
■寝ている頭側に窓はない?
地震だけでなく、台風の飛来物の影響もあって危険です。窓際に頭を向けている人は、枕の位置を窓から遠く離すなど、寝る位置の見直しを。ガラスに飛散防止フィルムを貼ると、さらに防災に。
■防災グッズは用意できてる?
閉じ込められたとき用に、寝室のクローゼットやベッド下などに水や非常用トイレ、食料をストックしておくのがおすすめ。助けを呼ぶ笛は100円ショップにもあります。
就寝中に大地震が起きた場合は、起きているときに比べて、どうしても初動が遅れてしまいます。だからこそ、もしも寝室にいるときに被災したら、と想定して、明かりやスリッパなどを用意したり、備えが必要ですね。いつか着るかもと、なんとなく捨てられずにいたふだん着ない服も、身の安全を考えたら手放す決断ができそうです!
教えてくれた人▷熊田明美さん
防災士、整理収納アドバイザー、防災備蓄収納マスタープランナー。Nicelife代表。個人向けに防災アドバイス、整理収納サービスを行うほか、各メディアでの取材対応やオンライン講座など幅広く活躍中。
イラスト/髙栁浩太郎
文/レタスクラブ編集部T