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簡単・毎日1分習慣!お風呂上がりの「水取りゲーム」で、夏のカビ・菌汚れとさよなら

  • 2021年6月25日
  • レタスクラブニュース


ジメジメする季節、汚れが気になるのは特に湿度が高く汚れがたまりやすいバスルーム。

日々のお手入れが大事と知りつつ…手間のかかる掃除は毎日できないですよね。


実は毎日お風呂を出る前に最後に1分だけケアすれば、掃除の手間を減らすことができるんです!

体を拭いたついでにできる簡単な「毎日1分習慣」を、掃除のプロに教えてもらいました。


水まわりは「4つの大敵」をためない!



教えてくれたのは▷松本忠男さん
プラナ代表取締役、日本ヘルスケアクリーニング協会会長。
約30年にわたり、現場マネジメントなど病院清掃に従事。
現場で得たコツやノーハウを医療機関や介護施設、清掃会社に提供。
著書は『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)など。




「風」「温度・湿度」「水分」「栄養分」によって汚れに含まれるカビや菌が増殖したり、ウイルスが体に入り込みやすくなったりと、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

つまり、この4つをためないケアさえできれば、水まわりは最低限のキレイを効率よく保てます!


【大敵1】「風」→すべての汚れを運ぶ役目



ホコリなどの汚れやウイルスを移動させて、掃除しにくい隅へと運ぶ「風」。

空調設備や窓の外から入る風のほかに、人の動きや温度差などでも風が生まれます。

室内では風の行き止まりが、ホコリのたまりやすい場所になります。


\狭い空間=風が流れずにホコリがとどまる/
風は物や壁にぶつかると、そこで流れが弱まります。
ホコリや水けも風に乗って浮遊し、風が弱まるときに重さで下に落ちます。
狭い空間のトイレやお風呂は風が弱まりやすく、汚れもたまりやすいのです!


【大敵2】「温度・湿度」→汚れはぬくぬくじめじめが大好き



カビやダニなど、体に悪い影響を与える病原体は、暖かくて湿気がたまりやすい所ほど居座ります。

湿度や温度をこまめに調節することで、カビやダニの発生や増殖は抑えることができます。

\カビ/
温度20℃以上、湿度70%以上で多く発生

\ダニ/
温度20℃以上、湿度60%以上で繁殖


【大敵3】「水分」→汚れが集まってきて、たまり場に



水分は汚れを集めて吸着させ、ため込む性質があります。


カビや菌が繁殖しやすい環境をつくるので、たまっている水滴を放置せず、こまめに吸い取ることで汚れを未然に防ぐことができます。


【大敵4】「栄養分」→皮脂やあかはカビや細菌のごちそう



トイレとお風呂は人が衣服を脱いで使う場所なので、皮脂やあか、髪の毛やフケなど、体の老廃物が衣類の繊維=ホコリとともにたまりやすいスポット。

カビや細菌はこれらを栄養分として吸収し、ぐんぐん増殖。




■隅に蓄積した「病原ホコリ」に要注意!
空気中に落ちたばかりのホコリは健康への影響は少ないものの、長く蓄積しているホコリは栄養分を餌にカビや細菌などが繁殖し、病原ホコリに化けているおそれあり!

\ホコリの種類/
× 病原ほこり
 ・ 部屋の隅に長く蓄積
 ・ 細菌・カビ・ダニが繁殖



○ 無害なほこり
 ・ 空気中から落ちたばかり
 ・ 主成分は繊維や綿




お風呂上がりは体を拭いたついでに…バスタオルで1分「水け取り」!



湿度が高く、皮脂汚れがたまりやすいお風呂は、カビや菌の増殖スポット。
体を拭いたついでに、バスタオルで浴室の水分も吸って。


まずは最初に▷「窓を開けて換気」



湿気を逃がすために、お風呂上がりは換気を。

窓は、風の入り口と出口をつくるために2カ所あけます。

窓がない場合は換気扇でOK!

毎日▷「水分がたまりがちな“角”にタオルを押し当てる」



■水分をタオルにぎゅーっと吸い込ませて!
使用後に水分を残さないことが、いちばん賢いお風呂の掃除法です。

特に〝角〟には水分がとどまりやすいので、タオルをぎゅーっと押し当てて水分を吸い込ませて。

すでに浴室内にカビがある場合は、バスタオルにカビが付着してしまうので、「黒カビ取り掃除」をしましょう。



■〝水取りゲーム〟のように遊びの延長でカビ対策を!


ゴシゴシと掃除をする必要はありません。

1日の最後に、ゲーム感覚で「どこに水がたまってる?」と親子で想像しながら、楽しんで吸水してみてください。


■これはNG!▷「汚れを塗り広げるので、拭くのはダメ」


なでるようにタオルを拭くと、水分とともに角にたまっていたカビや菌を塗り広げてしまうことに。

「拭く」のではなく、バスタオルをぎゅーっと押し当てるのが正解です。



できればここも!▷「水分がとどまるポイントをさっとひと拭き」



蛇口・パッキン・シャワーのホース
浴室内の〝角〟だけでなく、凸凹した部分も水がとどまりやすいので、ささっと拭き上げて。

ゴムパッキンは水分に加えてホコリもたまりやすい所なので、最後の仕上げに!


1分掃除にプラス!▷「週1回→排水口、月1回→黒カビ取りもやると完璧!」

毎日1分、水けを取るだけで清潔をキープできますが、定期的に排水口と黒カビのチェックを。

黒カビは短時間で一気に増殖するので、見つけたら急いでお手入れをしましょう!

■\排水口→週1回/


汚れの着地点を定期的にチェック
皮脂汚れや髪の毛、石けんカスなど、カビや菌の栄養分がたまる排水口。

中性洗剤でこすり洗いし、仕上げにアルコール除菌スプレーを!

これが便利!
□ 中性洗剤
□ スポンジ
□ アルコール除菌スプレー




■\黒カビ取り→月1回/


黒い斑点を発見したら、すぐにカビ取りをして!
月1回はチェックの目安。

黒カビを見つけたらすぐに対処します。

カビ取り剤を吹きかけてラップで密着させて乾燥を防止。

カビが浮き出たら洗い流します。

こするとカビが奥に入り込むのでNG。

これが便利!
□ カビ取り剤
□ ラップ


最後に▷「お風呂グッズは中央に移動」



お風呂グッズはなるべく窓や換気扇に近い所で、空気に触れさせて乾燥を。

ボトル類やいすは、底面を横か上に向けて。

おけはひっくり返すと内側に湿気が籠もるので、そのままで。



撮影/三佐和隆士 イラスト/別府麻衣 編集協力/田中理恵

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