スマホに保存している思い出の写真を、もっと特別なものに変えてお家に飾ってみませんか?数年前からSNSを中心に人気を集めている『透明写真』。実はこれ、100均で手に入るグッズだけで簡単に作れるんです。昨年の思い出を整理しつつ、実際の制作過程を写真に収めましたので、みなさまにも作り方をご紹介します!
スマホやカメラで撮影した写真を透明写真化!左側が元の撮影データで右側が完成した透明写真です。透明写真という名前の通り、写真全体がちゃんと透けています。
元の画像の白い部分と色が淡い部分が透明になるので、背景が白くなる場所で光に当てると、キレイに映えますよ。思わず外に持ち出したくなる可愛さです。
透明写真の作り方はとってもシンプルで、準備するものはたった3つです。
【材料】
・写真(コンビニで印刷)
・100均で販売されている手貼りのラミネートフィルム(※必ず手貼りタイプ)
・バットや鍋などの水を入れる容器
透明写真は、透明フィルムに印刷することでも作れますが、自宅にプリンターがなければ作れません。その点、この作り方であれば、プリンター不要、手作業で作れちゃいます!
1. 写真をコンビニで印刷する。
まずは編集ソフトやアプリ、ワード、エクセルなどを使用し、A4サイズに写真をまとめます。
写真をまとめたら、印刷するのですが、必ずレーザープリンターを使用しましょう。コンビニに設置されている複合機は、ほとんどがレーザープリンターのため、今回はネットワークプリントでデータ登録をしてファミマで印刷しました。
ちなみに、ネットワークプリントはファミマ・ローソン対応のものと、セブン対応のもの、それぞれ違うので注意してください。
データを登録したら、コンビニで普通紙、フルカラーで印刷して準備完了です。
2. 印刷した写真にラミネートフィルムを貼る。
100均の手貼りのラミネートフィルムは、薄いシートと厚いシートでできています。まずは薄いシートの方を剥がして、厚いシートのベタベタしている面に印刷した写真を貼り付けます。※薄いシートは、完成後に使用するので、ホコリなどが付着しないように保管してください。
シワにならないように写真を貼り付けたら、後ろからしっかりと押し付けます。押し付けるときは、指だけでなく、定規などを使用して隅々までしっかりと押し付けましょう。貼り付けが甘いと色が剥がれ落ちてしまうので要注意です!
ラミネートフィルムを貼り終えたら、余分な部分をカッターでカットします。
3. 写真を水に浸して裏紙を剥がす。
水を入れたバットに写真を入れて、裏側の白い紙をふやかし、すこし経ったら指の腹で優しく擦っていきます。端の方は、円を書くように擦ると印刷面が剥がれてしまうことがあるので、中央から端に向かうように擦るのがおすすめです。
また、ずっと水の中で擦るよりも、ふやかしたら水から上げて擦り、ふやかしたら水から上げて擦り、を繰り返したほうが上手にできました!
擦っていくと、こんな感じに白い紙の部分が剥がれていきます。ちなみに写真の白い部分や色が淡い部分は、完全に透明になります。
白い紙が出てこなくなるまで擦ったら完了です!
4. 乾かしたら、剥がしたラミネートフィルムを裏側に貼って完成!
写真が乾いたら、保管しておいた薄い方のラミネートフィルムを被せてカットし、完成です。写真では、若干白い部分が残っていますが、再度水につけて擦ればもっとキレイになります。
表に返すとラミネートの光沢感もあって、ちゃんと写真感があります!制作第一弾だったので、押し付けるときの力が足らず、ちょっと印刷が剥がれてしまっていますが…透明感もあって可愛く仕上がりました。
選ぶ写真によってもクオリティに大きな差が出ます。写真の白い部分や色が淡い部分が完全に透明になるので、パラソルのように白が浮いた写真だと、色抜けしたような残念な仕上がりになってしまうようです。
色付きの写真のほうが失敗が少ない気もします。全体的に彩度を上げても良いかもしれませんね。
1回目の失敗を踏まえて、2回目はなるべく白色が浮いていない写真を選び(フレームも付けてみました)、しっかりとラミネートフィルムに貼り付けて作成。
海や桜の写真を見ていただくとわかるのですが、白色を含んでいてもグラデーションになっている場合は、違和感なくキレイに仕上がりました! また1回目よりも裏紙を擦る作業を根気よく行ったので、透明度もアップしています。
3回目は透明部分をもっと活かせるように、あえて白色部分を増やすように画像加工して作ってみました。
名刺風の画像で透明写真を作ってみたら、どうなるかなと思い、作ってみたら…かなりクオリティ高く仕上がりました。完全にスケルトン!
昨年、友人の結婚祝いにオリジナル雑誌を作りまして。その表紙を透明写真にしたら、可愛いのではないかと思い、作成!
しっかり細かい文字までちゃんと抜けています。右上の超極小文字までちゃんと残ってる!
白い部分が透明になっているので、背景に白い紙を用意すれば、普通の写真のようにちゃんと発色します。ちなみに「透明写真+背景の白い紙」は、普通の写真よりも立体感があって、これはこれでとっても可愛いです!
部屋の壁に飾ったり、窓辺に立てかけたりするだけで、普段の空間が一気に華やかになる透明写真。プレゼントや装飾としてもぴったりなアイテムです。100均グッズだけで手軽に作れるので、ぜひ思い出を振り返りながら、透明写真作りを体験してみてくださいね。
文・写真/滝谷遥